転職サイトの好条件求人は非公開求人で登録されていることが多い理由

何で非公開求人の中に良い条件の求人が多いのか？そもそも求人情報を非公開にしているのはなぜなのか？

転職サイトはたくさんありますが、ほとんどの転職サイトは公開している求人数よりも非公開の求人件数の方が多くなっています。中には扱っている求人情報の８割もの件数を非公開にしている転職サイトもあります。

では、なぜ求人情報を非公開にしているのか？そして、その非公開求人の中に良い条件の求人が多い理由について解説していきます。

求人情報を非公開にしている理由

転職サイトはなぜすべての求人情報を公開せず、非公開の求人が多いのか？公開した方が応募者も集まりいいはずですよね？実際に転職サイト大手のdodaとリクナビNEXTの非公開求人数は下表のような感じになっています。

	公開求人数	非公開求人数	非公開割合
doda	57,364件	75,913件	57％
リクナビNEXT	10,390件	139,610件	93％

※件数は、2018年11月時点のもの。時期によっても異なります。

どうでしょうか？
転職サイトに登録されている求人の半数以上が非公開となっており、リクナビNEXTに限っては90％以上が非公開となっています。

ここからが本題ですが、なぜ求人情報を公開せずに非公開にしているのか？
それには以下の２つの理由があります。

選考工数(費用)を削減するため

求人情報を公開すると、当然、応募者も増えます。中には応募条件を満たしていない人でも『もしかして』という期待を込めて応募する人もおられます。その結果どうなるでしょうか？

採用担当官の工数増

応募書類の確認や面接対応などで採用担当官の工数、人件費が莫大に増加してしまいます。そして、その割には採用できる人が少ないといった状況になるのです。しかし、求人情報を非公開にし転職サイト・転職エージェント側で一旦フィルターをかけ精査した人だけ応募させるようにすることで企業の採用担当官の工数、人件費は削減することができます。

良い人材をあつめるため

非公開になっている求人案件はどちらかというと急募ではなく、『良い人材がいれば採用する。いなければ出てくるまで待ち続ける』というところが多いです。求人情報を公開するとスキルの低い人などもたくさん応募してきます。しかし、求人情報を非公開にし転職サイト・転職エージェント側で一次チェックをしてもらい良い人材と判断した人だけ応募させるようにすれば、効率的にスキルの高い人が集まることになります。

競合他社に採用情報を知られないようにするため

求人情報を公開して、どういったスキルを持った人材を欲しがっているのかが競合他社に知られると『何を開発しようとしているのか？』、『どういった人材があの会社は不足しているのか？』などさまざまな情報を推測されてしまいます。そういった推測されるのを避けるために非公開にする場合があります。

非公開求人の中に良い条件の求人が多い理由

非公開求人の中には良い求人案件が多いと言われていますが、それはなぜなのか？

理由は、『求人情報を非公開にしている理由』の章でも記載した通り、非公開求人の多くは急募ではなくじっくりと良い人材を探したいという企業が多いです。良い人材を求めているので当然、それだけ提示する条件や待遇も良くなります。よって、必然的に非公開求人の中に良い条件や待遇の案件が集まります。

非公開求人を見るための方法

転職サイトの非公開求人を閲覧するには、転職エージェントの利用が必須となります。転職エージェントを利用し担当に付いてくれたコンサルタントから非公開求人を紹介してもらうというのが一般的な流れになります。

自分自身で求人検索し閲覧するというのは基本的にはできません。転職サイトによっては、転職エージェントを利用しなくても転職サイトに登録だけすれば閲覧できるようになるところもありますが、そういった求人情報は公開求人と内容的にはさほど差がありません。

企業が求人情報をあえて非公開にするのか理由をもう一度よく考えて見て頂ければわかると思います。

理由はこの３点でしたよね。もし、非公開求人を転職サイトに登録しただけで求職者誰にでも閲覧できるようにしてしまうと、上記３点が満たせなくなります。上記３点を満たすために求職者と企業の間に転職エージェントのコンサルタントが入り、フィルターをかける必要があるのです。

よって、本当に良い求人案件に応募したいのであれば、転職エージェントの利用が必須となってきます。転職エージェントは利用するメリットがかなり大きいので是非、利用して転職を成功させてください。