『面接時に適性検査もおこないます。』

書類選考に通って喜んでいたら天から地に落とされるような魔の言葉。

いったい何を勉強すればいいのか?

どのような試験問題が出題されるのか?

このページは転職時におこなわれる筆記試験(STEP4)について解説しています。

転職時の筆記試験

他のステップを見たい方は以下のページからご確認ください。

以下はこのページの目次です。

筆記試験の目的

転職時に実施される筆記試験はなんの目的でおこなわれるのか?

企業によって目的は異なりますが、どの企業も基本的には以下の4つのいずれかの目的で実施します。

筆記試験の目的

  • 性格適性検査:性格が会社・担当職種に適性かを確認する
  • 能力適性検査:能力が会社・担当職種に適性かを確認する
  • 一般常識検査:一般常識があるかを確認する
  • 専門知識知識:専門知識知識を持っているかを確認する

この4つの目的を調べる方法として筆記試験にもいろいろな種類があります。次章はその種類について記載しています。

筆記試験の種類と内容

転職時に実施される筆記試験の種類はたくさんあります。

どの種類の試験が出題されるかは企業によって異なりますが、出題される試験によって自分が何をためされているのか知ることができます。

テストの種類

もっとも出題傾向の高い筆記試験は『性格適性検査』『能力適性検査』『一般常識適性検査』の3つをカバーできる『SPI3』です。

技術職や専門的な知識が要求される会社の場合は、業務に直結する専門的な問題で構成された会社独自の試験が実施されることが多いです。

『適性検査をします』

これだけしか通知がなく具体的にどういった試験をされるのかが不明な場合は、『SPI3』で対策しておくのが一番汎用性があります。

出題される筆記試験の種類は事前にわかる?

筆記試験を実施すると通知はあったが、どの種類の筆記試験が実施されるか事前にわかる?

多くの企業は『適性検査をします』『簡易テストをします』といった程度でしか事前には連絡してくれません。事前連絡は一切なく面接時にいきなり抜き打ち的に実施される場合もあります。

ただ、事前に全くわからないのかというとそうでもありません。

筆記試験の種類を事前に想定したり、判別する方法を2つ紹介しておきます。

所要時間から試験と試験の種類を想定する

筆記試験の所要時間は『性格適性検査』が約20分~30分、『能力適性検査』が約30分~40分です。

よって、性格適性検査のみのクレペリンテストなら約30分程度のテスト時間になります。性格適性検査も能力適性検査もどちらも実施するようなテストだと約60分前後のテスト時間になってきます。

ウェブテスト形式なのか、テストセンターでの実施なのか、それともテキスト形式なのかなどによっても時間は若干異なりますが、おおよその試験時間は下表の通りです。

試験の所要時間

この時間から実施されるであろうテストの種類をある程度絞ることができます。たとえば、次のような連絡が事前にあった場合で考えてみます。

件名:一次面接のご案内

以下の日程で面接を行うので記載されている日時に指定場所にお越しください。

  • 日程:3月7日
  • 時間:15時~16時30分
  • 持ち物:筆記用具

筆記試験のことは一切ふれられていないので、実施されるかどうかは不明な通知ですよね?

しかし、面接時間が15時~16時30分の1時間半、さらに筆記用具を持参と書かれている時点で少し怪しむ必要があります。面接の平均的な時間は約30分前後です。1時間半は長過ぎます。

このことから面接後に筆記試験を実施される可能性があると考えられます。

面接を30分と仮定すると残り時間は1時間あります。休憩や試験準備・説明の時間をのぞけば、予想試験時間は40分程度です。筆記試験が実施されるとしてもSPIやGABを実施するだけの時間は確保できていません。

よって、性格適性検査か能力適性検査のどちらか一方のテストもしくは、企業独自の試験が実施されると想定できます。

転職エージェントに試験の種類を聞いてみる

筆記試験の有無、試験の種類についてはエージェントに確認するのがもっとも確実!

転職エージェントは、転職サイトのサービスの1つでキャリアアドバイザーが無料で転職に関するいろいろなアドバイスや企業間との調整などをおこなってくれるありがたいサービスです。実際にどういったことを実施してくれるのかは、以下のページをご覧ください。

キャリアアドバイザーは、企業の採用担当者や役員のかたとパイプを持っている場合があります。さらに過去に転職活動で担当した人がその会社へ入社し、その人経由でさまざまな情報を持っている場合もあります。

キャリアアドバイザーにはそういった情報網があるため、一般的には公開されていない筆記試験などの情報を提供してくれることがあります。

筆記試験の受験場所

筆記試験が実施される場所は、おもに次の3つの場所です。

受験場所

  • 会社(面接会場)
  • テストセンター
  • 自宅

筆記試験は面接時に実施されることが多いので、受験場所は基本的には面接会場と同じです。

テストセンターや自宅でウェブ形式のテストという場合もありますが、キャリア採用の場合は少ない様に思います。

事前に筆記試験がおこなわれるかわかる?

面接時に筆記試験を実施するという連絡はないが抜き打ちでされるか心配ですよね?

事前に試験が行われるか知りたいところですが、会社側から通知がない限り基本的にはわかりません。ただ、『出題される筆記試験の種類は事前にわかる?』に記載した方法で推測したり、情報を入手することは可能です。

筆記試験の傾向と対策

どのように筆記試験の対策をすればいいのか?

事前に何の試験を実施するのかがわかっていれば、繰り返し練習問題を実施するのが一番確実ですが、筆記試験の種類がわからなかったり、そもそも筆記試験があるのかどうかすらわからない場合はどうすればいいのか?

『SPI3』を繰り返し解く

転職の筆記試験でもっとも実施率の高いのが『SPI3』です。SPI3は『性格適性検査』『能力適性検査』『一般常識』の試験が網羅されているため、たとえSPI3以外の種類のテストが実施されたとしても汎用がききます。

また、転職活動で複数の会社に応募するのであれば、必ずどこかでSPIが必要になってきます。無駄にはならないので転職活動と並行して準備しておきましょう。

数学が苦手でSPIの非言語は回答を見ても解き方がわからないという人は、以下のサイトをご活用ください。SPIの非言語に特化したサイトで書籍よりもはるかに詳しい解説をしています。

プログラマーなど技術系職種に応募されるかたは、企業独自の専門的な試験問題が出題される可能性も高いのでそちらの対策も必要です。大抵の場合は、これまで業務で携わっていれば解けるような内容が多いです。

筆記試験と面接どっちが重要?

筆記試験はにがて。できれば面接の方を重要視してほしいけど実際はどっち?

筆記試験と面接どっちを重要視するかは企業によって異なるので一概に決めることはできませんが、技術系の職種でない場合は、面接の方を重要視されることが多いです。

ただ、面接がうまくいったとしても筆記試験の結果があまりにもひどい場合は、足きりで落とされる可能性は十分にあります。

筆記試験は何割くらい取れればいい?

一般的な目安としては正解率6~7割以上です。

しかし、応募者数や会社が考えている筆記試験の重要度によっても変わってきます。