転職すべきか悩む~。言い出し難いし、色々と面倒なことも多そうだし迷う~。そもそも『いま、本当に転職すべきなのだろうか?』『転職して後悔しないだろうか?』

転職をするさいにはこのような悩みや不安が必ず出てきます。むしろ転職を決断する前に立ち止まって悩むことが大切です。

転職はすべき人と、すべきでない人がいます。すべきでない人が転職すると必ずあとから後悔します。

では、自分はどっちなのか?

それを見極めるための6つの問いを出すので自分に投げ掛けてみてください。

転職を決断する前に自分に問う6つの質問

転職するか考える

転職を決断する前に以下6つの問いを自分に投げ掛けてみてください。もし、1つでも答えられない場合は今、あなたは転職すべき時ではないかもしれません。転職すべきでない理由も記載しているので参考にしてください。

1.転職したい理由は前向きな理由ですか?

転職したい理由は人により異なりますが、大きく分けて将来を見据えて前向きな考えである「ポジティブ理由」と、その場を逃げ出したいという後ろ向きな考えである「ネガティブ理由」の2種類に分かれます。ネガティブ理由で転職した人は、転職後に後悔する人が多い傾向にあります。

それぞれ例をいくつか挙げるので自分がどちらに該当するか考えてみてください。

ポジティブ理由

  • 自分の能力に見合った給与にアップさせたい
  • 自分の力を今以上に発揮させたい
  • 家族を養うために給与をアップさせたい
  • 家族や自分の時間を作るために転職したい
  • ブラック企業からホワイト企業へ転職したい
  • 自分の夢を実現したい
  • どうしても携わりたい職種がある
  • 世の中、人のためになる仕事がしたい

ネガティブ理由

  • 人間関係が嫌
  • 上司や同僚が気に入らない
  • 仕事をしたくない
  • 仕事が面白くない
  • 朝早起きが苦手だから昼からの仕事に変えたい
  • 安月給だから仕事を変えたい(能力以上の給与を求めている場合)
  • 仕事でへまをしたから逃げ出したい
  • 通勤に時間がかかるから近場に変えたい

ネガティブ理由が駄目な訳とは?

「なぜ、あなたは転職をしたいのですか?」

「前の仕事を辞めた理由はなんですか?」

転職時に面接で確実に聞かれるのがこの質問です。ネガティブな考えの人は、この質問にどう答えますか?

ネガティブな考えをそのまま答えた場合、あなたのスキルが高く企業側もそのスキルを欲していない限り、まず不採用となるでしょう。ただ、多くの人はネガティブな考えでそのまま答えるのではなくポジティブな理由に置き換えて答えると思います。しかし、面接官もプロなので見破られる場合が多いです。

たとえ、見破られず採用されたとしてもネガティブな考えで転職した人は、その後に不幸がやってきます。

ネガティブな考えの人が転職すべきでない理由はまさにそこにあります!

ネガティブな考えで転職した人は、悪い言い方をするとその場を逃げ出したい思いで転職した人です。そのため、転職先でも同様のことが起きれば繰り返し転職をする傾向にあります。

ポジティブな考えの人はその場を逃げ出すのではなく、まずは現状で改善できないかを考えるので転職は繰り返しません。転職を繰り返している人は企業側も採用を避けるため、徐々に条件や待遇が厳しい企業しか見つからなくなってきます。

その条件や待遇が厳しい会社に入社できたとしても今まで逃げてきた人が耐えられるはずもありませんよね?

転職後に後悔する人はどういった理由で後悔する人が多いのか?実際に後悔する人の理由を以下のページにまとめているので、併せてご確認ください。

転職して後悔する理由とは?後悔する前に理由を知っておく!

また、悩みごとに転職すべきかどうかを解説しているので宜しければご覧ください。

悩み別 転職の必要性を徹底判断!

2.今の会社で目的は果たせませんか?

「今、務めている会社であなたが考えている転職の目的は果たせませんか?」

「実際に行動に移してチャレンジしてみましたか?

その努力もせずに転職しようと考えている人は、単にその場を逃げ出そうとしているに過ぎません。そういった人の多くは、嫌なことがあるとすぐに逃げ出し転職を繰り返す傾向にあります。まずは、今の会社で目的が果たせないかよく考え、どうしても転職しかないと結論に至った場合のみ転職という行動に移すようにしましょう。

3.転職することで目的は果たせますか?

転職することであなたの考えている目的は本当に果たせますか?

目的が果たせないのに転職をしても全くの無意味ですよね。たとえば、「上司や同僚が気に入らない」という理由で転職を考えている人はどうでしょうか?

どういった上司や同僚がいるかは実際に入社してみないと分かりません。最悪、転職前の上司や同僚よりも気に入らない人がいるかもしれません。これでは、転職で目的が果たせるとは言えません。単なる無謀な賭けです。ただし、このままだとストレス過多でうつ病などになるという危険な状態の場合は別です。この場合は、いったん会社から身を引いて危険な状態から退避するという立派な目的になります。

4.将来のキャリアプランは明確になっていますか?

「将来、あなたはどういった立ち位置で、どういった職についていますか?」

「職場であなたはどういった役割を担っていますか?

目先の希望を達成するためだけに転職をしようと考え、将来のキャリアプランまで考えない人が多くおられます。キャリアプランを考えている人は、その目標に向かい行動するため将来的に描いている通りの自分になれる可能性が高くなります。

しかし、転職時にキャリアプランを明確にしておかなければならない本当の理由は、企業選びの時に「その企業で自分が描いているキャリアプランを達成できるのか?」という視点で探せるからです。後からこの会社では自分の描いているキャリアプランが満たせないと分かると、再び転職なんてことにもなりかねません。

また、キャリアプランは面接時にも「あなたは10年後どうなっていたいですか?」、「あなたのキャリアプランを教えてください。」といった具合に聞かれることがよくあるので、そういった意味でも明確にしておく必要があります。

5.転職後のイメージはできていますか?

転職後、新しい職場で自分が働いているところをイメージできていますか?

これはキャリアプランのイメージとはまた異なります。新しい職場で自分が働いている場面をイメージし、自分に降りかかる様々な嫌な事を想像し、それでも転職したいのかを再確認するためのものです。転職するかしないかを判断するための大きな材料ではありませんが、あらかじめイメージしておくことで対策も可能になってきます。

できれば、転職企業や職種、勤務地などある程度、自分の中で決まってからイメージする方がよりリアルにイメージができます。

6.転職にかかる期間や金銭面は考慮できていますか?

転職にかかる期間と、その間の金銭面を考えておくことはとても大切です!

ただ単にあなたを採用してくれる企業を探すだけならおそらく短期間の内に見つかるでしょう。しかし、あなたの希望する職種、待遇、勤務地など全てを満たし、少しでも良い条件の企業を見つけようとすると、どうしても時間がかかってしまいます。

日本国内だけでも企業数は約421万社(参考文献:中小企業庁)と言われています。これは大中小企業の数であり、個人事業なども考慮すると莫大な数になります。

これらの企業の人材募集が一元に管理されているところはなく、ハローワークや企業の公式サイト、求人誌、転職サイトなど様々です。そのため良い条件の企業を探すのには時間がかかるのです。金銭的に余裕がなく、短期間で決めなければならなくなると、良い企業の見落やあせりで転職に失敗するリスクが高くなります。

転職に対する不安

転職するのが不安な方が不安にな理由は以下4点のいずれかだと思います。

転職が不安になる理由

  • 良い条件の会社がみつかるか不安
  • 希望の日までに決まるかが不安
  • 転職後の業務や人間関係に不安
  • 金銭的に不安

しかし、『転職を決断する前に自分に問う6つの質問』の章で記載した6つの質問に対して全て良い回答ができれば不安になる必要はありません。きっとあなたの転職は成功するはずです。

転職を決断してもすぐに退職をしては駄目!

転職を決断したとしても退職するタイミングを誤ってはいけません。

時期によっては求人情報の量が少なく希望の職種や条件の良い企業がなかなか見つからないこともあります。まずは、転職サイトを利用し自分がここで働きたいと思える会社があるか検索してみてください。

転職サイトで扱っている企業の多くは非公開求人として扱われています。会員登録(完全無料)することで非公開求人の情報も得られるので是非、活用してください。