預貯金があまりないから退職したらすぐに失業保険を受給したいんだけど、いつからもえらるの?
このページでは退職後、失業保険がいつからもらえるかについて詳しく解説しています。もらい始める時期は1つではなく、その人の条件によっても異なってくるので気になる人は参考にしてください。
失業保険はいつからもらえるの?
- 『すぐに受け取れる』
- 『3ヶ月の給付制限の後、受け取れる』
失業保険の受給開始時期は大きく分けて上記の2つに分類されます。
自分が1か2のどちらに該当するかは、退職理由によって異なってきます。退職理由は人によって色々あると思いますが、基本的には以下5種類のいずれかに分類され、この分類によって1か2のどちらに該当するか判断することができます。
退職理由の5つの分類
- 会社都合(特定受給資格者)⇒1
- 自己都合(特定理由離職者1)⇒1
- 自己都合(特定理由離職者2)⇒1
- 自己都合(一般受給資格者)⇒2
- 定年退職・期間満了⇒1
よく失業保険をすぐに受け取れるのは会社都合で退職した人だけだと勘違いしている人が多いですが、上記の通り自己都合でも一般受給資格者に分類される人だけが3ヵ月の給付制限があり、その他の人たちはすぐに受給が開始されるのです。
自分の退職理由がどの分類に当てはまるか知りたい方は以下のページで解説しているので宜しければ参考にしてください。
失業保険がいつからもらえるのかについては、『すぐに受け取れる』か『3ヶ月の給付制限の後、受け取れる』のどちらかと記載しましたが、実はすぐに受け取れると言っても今日明日にお金が手元に入ってくるわけではありません。
そこで、『すぐに受け取れる』場合と『3ヶ月の給付制限の後、受け取れる』の場合をもう少し掘り下げて実際にお金が手元に入ってくるのがいつからなのかについて解説していきます。
『すぐに受け取れる』場合
3ヵ月の給付制限がない人はすぐに失業保険の支給が始まるのですが、実際に手元にお金が入ってくるのは受給申請(求職申込み)をしてから約1ヶ月程度先になります。
受給申請をするとまず最初に7日間の待機期間があります。
この待期期間は受給者全員にあり、失業状態の確認や事務処理の時間として必要な期間になります。そして、8日目から失業保険の支給開始となります。失業保険は日額計算なのですが、毎日支給されるわけではなく28日ごとに行われる『失業認定日』に認定を受けたのち支給されます。
分かりやすく図解すると下図のようになります。
『3ヶ月の給付制限の後、受け取れる』場合
3ヵ月の給付制限がある方は、3ヶ月後に失業保険が受給できると思っている人もおられるかもしれませんが、実際に手元にお金が入ってくるのは受給申請(求職申込み)をしてから約4ヵ月程度先になります。
受給申請をするとまず最初に7日間の待機期間があります。この待期期間は受給者全員にあり、失業状態の確認や事務処理の時間として必要な期間になります。そして、その後に3ヶ月間の給付制限があります。
給付制限が終了したのち失業保険の支給開始となるのですが、失業保険は日額計算ですが毎日支給されるわけではなく28日ごとに行われる『失業認定日』に認定を受けたのち支給されます。
分かりやすく図解すると下図のようになります。
失業保険の受給開始が更に遅れる場合もある!
『失業保険はいつからもらえるの?』の章で給付制限がない人は手元にお金が入ってくるまでに約1ヶ月程度、給付制限がある人は4ヶ月程度かかると説明しましたが、さらにそれ以上に延びることもあります。
その理由は、『受給申請(求職申込み)の遅れ』です。
受給申請(求職申込み)は、退職日の翌日からハローワークで行うことができます。もし、この申請しに行く日が遅れてしまうと、失業保険の支給開始時期もその分だけ遅くなってしまいます。
失業保険の受給を考えている場合は、退職後すみやかに申請するようにしてください。申請方法に関しては以下のページで解説しているので宜しければ参考にしてください。
失業保険はいつまでもらい続けられるの?
失業保険をもらい続けられる期間は、以下の4つの要素から決定されます。
もらい続けられる期間の決定要素
- 退職理由
- 退職時の年齢
- 退職前の勤続年数(雇用保険の加入年数)
- 障害など就職困難な理由の有無
上記4つの要素を元にもらい続けられる期間が『90日』、『120日』、『150日』、『180日』、『210日』、『240日』、『270日』、『300日』、『360日』のいずれかから決定されます。
また、一定の条件を満たしている人はさらに上記期間を延長してもらえる場合もあります。以下のページで解説しているので宜しければ参考にしてください。
もらえる金額は?
失業保険のもらえる金額は、以下の2つの要素から決定されます。
もらい続けられる期間の決定要素
- 退職直前6ヵ月の給与額
- 退職時の年齢
上記2つの要素を元に受給金額が1,984円~8,250円(日額)の範囲で決定されます。
受給金額は定期的に見直しが行われます。上記の金額は2019年2月時点での金額です。
特に大きく金額に影響するのが『退職直前6ヵ月の給与額』です。この期間の給与額が多い人ほど失業保険の受給額も多くなります。(上限はあります)
実際に自分の受給額がどれくらいになるか知りたい方は以下のペーを参考にしてください。自動計算ツールも用意しています。
条件に合った転職先を効率的に見つけるために
既に解説した通り給付制限のある人は、失業保険の受給申請をしてから手元にお金が入ってくるまで約4ヵ月程度かかります。その間、収入がなくなるだけではなく無職期間が長く続くと転職もかなり不利になってきます。
働く意思のある方は失業保険の受給を目的とせず、できる限り早く転職活動を進めるようにしてください。
以下に条件のあった転職先を効率的に見つけることのできるおすすめの転職サイトを紹介しているので上手にご活用ください。転職に成功することをお祈りしています。