失業保険の受給期間と受給額

あなたが受給できる失業保険の『受給期間』と『受給金額』を徹底解説!

失業保険の受給期間と受給金額は人によって全く異なってきます。そこで、このページでは自分自身が失業保険を受給できる期間と金額について詳しく解説しています。

失業保険の受給期間

失業保険の受給期間(日数)は以下の3つから決定されます。

受給日数に影響する要素

  1. 退職した時の年齢
  2. 在職期間(雇用保険の加入期間)
  3. 退職理由

※在職期間(雇用保険の加入期間)について詳しく知りたい方は、『雇用保険の被保険者期間が通算で12ヶ月以上あること』のページをご覧ください。

では、実際にあなたが失業保険を受給できる期間を見ていきたいと思います。

あなたは以下の3つのどれに該当しますか?
該当するものをクリックしてください。

自己都合で退職した人の受給期間

自己都合で退職した人以外にも契約期間が満了し退職した人、定年退職した人も該当します。受給期間は、全年齢共通で在職期間に応じて以下の3通りに分類されます。最大で150日です。

自己都合退職した人の給付日数

実際に失業保険の支給が開始されるのは、退職後、ハローワークに求職申込みを行い給付資格を得て待期期間7日間と給付制限3ヶ月が経過してから受給開始となります。

ハローワークへの求職申込みが遅れると給付資格を得るのも遅れてしまいます。結果、給付開始時期が遅くなってしまうので、退職後はすみやかにハローワークに申請するようにしてください。

自己都合で退職した人の失業保険受給開始日

会社都合で退職した人の受給期間

会社都合で退職した人の失業保険受給期間です。倒産や解雇で離職した人も該当します。

会社都合で退職した人の給付日数

会社都合で退職した人は給付制限がないため、最短で待期期間の7日間が過ぎれば失業保険を受給することができます。

ただし、待期期間はハローワークに求職申込みを行い、失業保険の受給資格を得てから7日間なので、求職申込みが遅れると失業保険の受給開始日も遅れるので注意してください。

会社都合で退職した人の失業保険受給開始日

障害者などの就職が困難な方の受給期間

障害などにより就職が困難な方の失業保険受給期間です。ただし、障害などにより就職が困難な旨を自分から申し出をする必要があります。黙っていると通常の受給期間が割り当てられてしまうので、ハローワークで求職申込みするさいに伝えるようにしてください。

障害などにより就職が困難な方の受給期間

※在職期間が1年未満の方は、退職理由が『会社都合』の場合のみ上記、受給期間が適用されます。1年以上の方は、退職理由に関係なく上記の受給期間が適用されます。

受給期間が延長される条件

あなたの失業保険の受給期間が120日とした場合、この受給期間を120日以上に延長する方法は、公共職業訓練を受ける方法しかありません。

また、これとは別に失業保険は退職した翌日から1年以内に受給し終える必要があります。通常であれば会社都合で退職した人でも最長で受給できる日数は330日なので1年あれば受給し終えるはずですが、申請遅れなど何らかの理由で退職した翌日から1年以内に受給し終えれない場合、超えた部分が消滅してしまいます。

例えば、下図は受給期間が本来150日ある人の例です。

受給期間の消滅

このように受給期限の1年間を過ぎると過ぎた部分は消滅するのですが、この受給期限1年間を延長することも可能です。延長するための条件は色々あり、以下のページで詳しく解説しているので宜しければ参考にしてください。

失業保険の受給金額

失業保険の受給金額(基本手当)は以下の4つの要素から決定されます。

受給金額に影響する要素

  1. 退職した時の年齢
  2. 退職する直前6ヵ月の給与総支給額
  3. 給付率(45%~80%)
  4. 受給金額上限値

では、実際にあなたが受給できる失業保険の金額を見ていきたいと思います。

あなたは以下の4つのどれに該当しますか?
該当するものをクリックしてください。

まずは、自分の賃金日額を知る必要がある!

受給金額を算出するにはまず、『賃金日額』を求める必要があります。

賃金日額とは、退職直前6ヵ月(180日)の給与総支給額の合計を180日で割った金額です。要は、退職直前6ヵ月の1日当たりの給与取得額ですね。
計算が苦手という方は、『【自動計算ツール】失業保険受給金額』を使って頂いても構いません。

賃金日額の算出計算式

賃金日額=退職直前6ヵ月間の給料総額÷180日

退職直前の毎月の給与総支給額が20万円だった場合を例に計算すると次のようになります。

退職直前6ヵ月間の給料総額=20万円x6カ月=120万円
賃金日額=120万円÷180日=6,667円

退職時の年齢が30歳未満

下表は賃金日額別の失業保険受給額(日額)です。
自分の賃金日額を知りたい方は、『まずは、自分の賃金日額を知る必要がある!』の章をご覧ください。

30歳未満の基本手当日額の計算方法

※受給金額は毎年8月1日に改定されます。そのため実際の受給金額と若干の差が生じる場合があります。上表は、平成30年8月1日に改定された金額です。

上表の受給額(日額)は範囲記載をしていますが、もう少し具体的な金額を知りたいという方は下表の計算式で算出してみてください。

受給金額の計算式

計算が少しややこしいですよね。
計算が苦手な人は、自動計算ツールを利用してください。

退職時の年齢が30歳以上または45歳未満

下表は賃金日額別の失業保険受給額(日額)です。
自分の賃金日額を知りたい方は、『まずは、自分の賃金日額を知る必要がある!』の章をご覧ください。

45歳未満の基本手当日額の計算方法

※受給金額は毎年8月1日に改定されます。そのため実際の受給金額と若干の差が生じる場合があります。上表は、平成30年8月1日に改定された金額です。

上表の受給額(日額)は範囲記載をしていますが、もう少し具体的な金額を知りたいという方は下表の計算式で算出してみてください。

45歳未満の基本手当日額の計算式

計算が少しややこしいですよね。
計算が苦手な人は、自動計算ツールを利用してください。

退職時の年齢が45歳以上または60歳未満

下表は賃金日額別の失業保険受給額(日額)です。
自分の賃金日額を知りたい方は、『まずは、自分の賃金日額を知る必要がある!』の章をご覧ください。

60歳未満の基本手当日額の計算方法

※受給金額は毎年8月1日に改定されます。そのため実際の受給金額と若干の差が生じる場合があります。上表は、平成30年8月1日に改定された金額です。

上表の受給額(日額)は範囲記載をしていますが、もう少し具体的な金額を知りたいという方は下表の計算式で算出してみてください。

60歳未満の基本手当日額の計算式

計算が少しややこしいですよね。
計算が苦手な人は、自動計算ツールを利用してください。

退職時の年齢が60歳以上または65歳未満

下表は賃金日額別の失業保険受給額(日額)です。
自分の賃金日額を知りたい方は、『まずは、自分の賃金日額を知る必要がある!』の章をご覧ください。

65歳未満の基本手当日額の計算方法

※受給金額は毎年8月1日に改定されます。そのため実際の受給金額と若干の差が生じる場合があります。上表は、平成30年8月1日に改定された金額です。

上表の受給額(日額)は範囲記載をしていますが、もう少し具体的な金額を知りたいという方は下表の計算式で算出してみてください。

65歳未満の基本手当日額の計算式

計算が少しややこしいですよね。
計算が苦手な人は、自動計算ツールを利用してください。

※受給金額は毎年8月1日に改定されます。そのため上記受給金額は、本来の受給金額と若干の差が生じる可能性があります。

失業保険を全額受給してから転職しようは間違い!

失業保険を受給している人の中には、全額受給し終えてから転職活動を始めようという考えの方が非常に多いです。

働かなくてもお金が入ってくるのだから一見得しているかのように感じますが、実は損するリスクの方が高いのです。失業保険を全額受給するために無職の期間が長くなると、転職活動の面接や書類選考で採用担当官に対する印象が悪く不利になる可能性があります。

その結果、良い条件の会社に採用され難くなり、給与や年収も下がり人生のトータルで見ると損をすることになるのです。また、条件が悪い会社に就職すると退職を繰り返すリスクも高くなり、そして再就職する度に条件が更に悪くなっていきます。

失業保険を受給しながら、しっかりと転職活動を行うようにしてください。

以下のページにおすすめの転職サイトを紹介しているので、まずは登録し自分の条件にマッチした求人がないか検索してみてください。(登録することで非公開求人の情報も得られるようになります)