失業保険を受給するために必要な『求職活動』!該当する活動を徹底解説!
失業保険を受給するには求職活動が必要なのは知ってるけど、今月はハローワークに出向く時間が取り難い、『簡単にすますことのできる求職活動はないの?』という場合もあるかと思います。
このページではそういった場合のために求職活動に該当する活動などについて解説しています。
■目次
求職活動に該当する活動
求職活動実績に該当する活動
- 求人への応募・資料送付・面接
- ハローワークで職業相談を受ける
- ハローワークで職業を紹介してもらう
- ハローワークが主催する講習やセミナーに参加する
- 許可・届け出のある民間企業(転職エージェント)の職業相談を受ける
- 許可・届け出のある民間企業(転職エージェント)から職業を紹介してもらう
- 許可・届け出のある民間企業(転職サイト)が行う求職活動に関するセミナーを受ける
- 公的機関が行う講習やセミナーを受ける
- 公的機関が行う職業相談を受ける
- 再就職にかかわる各種試験の受験
求職活動実績として扱ってもらえる主な活動には上記のようなものがあります。分かり難い求職活動もあるので、一つずつ解説していきます。
求人への応募・資料送付・面接
求人への応募は求職活動実績となります。
応募する求人はハローワークで見つけたものである必要はありません。転職サイトなどを利用して見つけた企業でも構いません。
また、『求人の応募』、『会社説明会の参加』、『面接』などはそれぞれ1回の求職活動実績として扱われるので、全て行った場合は3回の求職活動実績として報告ができます。『応募』と『応募資料の送付』に関しても別々に行っている場合は2回分の求職活動実績として扱ってもらえる場合もあるので、管轄ハローワークで確認してみてください。(各ハローワークによって取り扱いが異なるため)
求人検索と応募ができるおすすめの転職サイトを以下のページで紹介しているのでご活用ください。
ハローワークで職業相談を受ける
ハローワークで職業相談を受けると求職活動実績となります。
求職活動実績として利用している人が最も多いのがこれだと思います。職業相談と聞くと敷居が高く感じてしまいますが、雑談程度で考えて構いません。
最もおすすめの方法としては、ハローワークに設置されているパソコンで求人検索を行い、その中から気になる求人をプリントアウトし以下のような質問をすれば職業相談を受けたことになります。
相談内容
- この求人のおすすめ度はどのくらいですか?
- この求人は既にどのくらいの人が応募していますか?
- この求人は採用確率は高いですか?
- 応募条件の一部は満たしていませんが応募することは可能ですか?
- この会社の離職率は分かりますか?
- この会社について他に何か情報があれば教えてもらえますか?
ばくぜんとした質問もありますが、特に気にする必要はありません。
ハローワークの職員に応募しますかと聞かれたら率直に『応募は見送ります』と言っても構わないし、『もう少し他を見てから考えます』や『自宅に帰ってから家族や知人と相談してから決めます』と言って見送っても構いません。
ハローワークで職業を紹介してもらう
ハローワークで職業を紹介してもらっても求職活動実績となります。ただ、紹介してもらう時点で職業相談をしていることになるので、それだけで求職活動扱いにはなります。
ハローワークが主催する講習やセミナーに参加する
ハローワークでは定期的に講習会やセミナーを実施しており、それらに参加すると求職活動実績となります。
失業保険の受給申請を行った数日後に参加が必要な『雇用保険説明会』もこれに該当し、求職活動実績として扱われます。
許可・届け出のある民間企業(転職エージェント)の職業相談を受ける
dodaやリクルートエージェントなどの転職エージェントを利用した職業相談を受けても求職活動実績となります。
真剣に転職活動を行い条件の良い企業に就職したいと考えているのであれば、この求職活動が最も効果的だと思います。実際に転職に成功している多くの人は転職エージェントを利用しています。
転職エージェントを利用すると応募書類の添削、面接対策などさまざまな有用なサポートを完全無料で行ってくれます。当サイトJOBHUNTINGでも以下のページにおすすめの転職エージェントを紹介しているので、是非、上手に活用してください。
許可・届け出のある民間企業(転職エージェント)から職業を紹介してもらう
dodaやリクルートエージェントなどの転職エージェントから求人を紹介してもらっても求職活動実績となります。
転職エージェントは『応募書類の添削』や『面接対策』以外にも条件の良い非公開求人も紹介してくれるので、自分自身だけで求人検索するよりも高確率で良い会社が見つかります。
転職成功者の多くがこの転職エージェントを利用しているので、転職を繰り返してしまっている人、なかなか良い会社が見つからない人は是非、利用してみてください。以下のページでおすすめの転職エージェントを紹介しています。
許可・届け出のある民間企業(転職サイト)が行う求職活動に関するセミナーを受ける
転職サイトを運営しているリクナビやdodaは定期的に『転職フェア』を行っています。そういった転職フェアに参加しても求職活動実績となります。
転職フェアは何百もの優良企業が参加しており、直接企業の担当者に話を聞けたり、有用な情報が得られるので非常におすすめです。
転職フェアの開催日時は転職サイトの公式ページでアナウンスされるので是非、チェックしてみてください。
公的機関が行う講習やセミナーを受ける
開催場所が限られており、実施頻度も少ないですが、独立行政法人や地方自治体が行う職業に関する講習やセミナーを受講すると求職活動実績となります。
公的機関が行う職業相談を受ける
開催場所が限られており、実施頻度も少ないですが、独立行政法人や地方自治体が行う職業相談を受けると求職活動実績となります。
再就職にかかわる各種試験の受験
再就職に役立つ資格試験の受験でも求職活動実績となります。合否は関係ありません。ただし、応募した時点ではまだ実績とならず受験してはじめて実績となります。
また受験した証明として、『受験日』と『名前』が記載された受験票や受験票のコピー、受験書類などの提出が必要になるので捨てずに保管するようにしておいてください。
再就職に役立つ資格の種類は以下のページで紹介しているので宜しければ参考にしてください。
求職活動に該当しない活動
以下のような求職活動は求職活動実績として扱ってもらえないので注意してください。
求職活動実績にならない活動
- ハローワークで求人検索だけした
- ハローワークのインターネットサービスで求人検索をした
- 自宅で転職サイトなどを使って求人検索だけした
- 資格試験の応募だけした
- 転職サイトや転職エージェントに登録した
- 新聞や求人誌で求人情報を閲覧した
- 友人や知人から求人情報を得た
- 気になる会社に問い合わせだけした
以前は、ハローワークで求人検索をするだけで求職活動実績として扱われていたのですが、現在は求人検索だけでは求職活動実績としても見なされないので注意してください。
求人検索をして、その検索結果をもってハローワークの職員の方に『相談』して初めて求職活動実績となります。相談は一見敷居が高く感じますが決してそんなことはありません。『ハローワークで職業相談を受ける』の章を参考にしてみてください。
求職活動をしなければならない回数
失業保険を受給しながら求職活動を行う場合、求職活動実績が何回以上ないとだめというルールがあります。
この回数は『給付制限なし』の人も『給付制限あり』の人も基本的には同じですが、給付制限ありの人の給付制限期間中が若干異なるため、それぞれ別々に解説していきます。
給付制限なしの人
必要な求職活動回数 | |
---|---|
待期期間終了翌日 ~ 第1回認定日の前日 | 1回以上 |
第1回認定日 ~ 第2回認定日の前日 | 2回以上 |
第2回認定日 ~ 第3回認定日の前日 | 2回以上 |
失業保険を受給するために必要な求職活動実績は、『待期期間終了翌日 ~ 第1回認定日の前日』だけ1回以上で、それ以降は認定日間ごとに2回以上の実績が必要となります。
また、待期期間終了直後に行われる失業保険受給者が必ず参加しなければならない『雇用保険説明会』は求職活動実績の1回としてカウントされるため、『待期期間終了翌日 ~ 第1回認定日の前日』の求職活動実績は実質的に不要となります。
給付制限ありの人
必要な求職活動回数 | |
---|---|
待期期間終了翌日 ~ 第2回認定日の前日 | 3回以上 |
第2回認定日 ~ 第3回認定日の前日 | 2回以上 |
3ヶ月の給付制限がある人は、『待期期間終了日の翌日から2回目認定日の前日』までに3回以上の求職活動、それ以降は認定日間ごとに2回以上の実績が必要となります。
『待期期間終了日の翌日から2回目認定日の前日』の期間が3回以上と多いような気もしますが、待期期間終了直後に行われる失業保険受給者が必ず参加しなければならない『雇用保険説明会』は求職活動実績の1回としてカウントされるため、この期間の求職活動実績は実質的に3回ではなく2回だけとなり、負荷的には決して高くはありません。
手軽にできる求職活動
『ハローワークで職業相談を受ける』のが最も手軽な求職活動。
求職活動の実績となるのは『求職活動に該当する活動』の章で記載した活動ですが、その中でも最も手軽でおすすめなのが『ハローワークで職業相談を受ける』です。
認定日には必ずハロワークに出向く必要がありますよね。その認定日にハローワークに行ったついでに職業相談を受ければ、求職活動実績を得るためにハローワークに何度も足を運ぶ手間も省けます。
『職業相談を受ける』と聞くと転職活動にまだ本腰を入れていない人は敷居が高く感じるかもしれませんが、相談と言っても難しく考える必要はなく雑談レベルの内容でも構わないのです。相談内容の例を『ハローワークで職業相談を受ける』の章で紹介しているので、是非、参考にしてください。
認定日に行った求職活動のあつかい
認定日に行った求職活動は実績1回として扱われますが、その1回は次回認定日間の実績として扱われるので注意してください。
よって、『やばい!明日認定日だけど求職活動実績が1回足りない!明日の認定日の日に足りない1回分の求職活動をすればいいか』というのが通用しないということです。
求職活動実績が不足している場合はどうなる?
求職活動実績が不足している場合は、失業保険の給付が見送られます。
給付が見送られるだけで給付日数がカットされるわけではないので、トータルの支給額が減るわけではありません。
但し、失業保険の受給には受給期限があり、退職日の翌日から1年以内と決まっており、1年以内に受給できない分は消滅してしまいます。受給見送りを繰り返し、1年が過ぎてしまわないようにだけ注意してください。
求職活動実績を報告する日と報告方法
求職活動実績を報告する日は、『認定日』。
報告方法は、『失業認定申告書』に記載する。
求職活動した実績は失業認定申告書に記載して認定日に提出します。失業認定申告書は、前回の認定日の日に次回認定日に提出する用のものがもらえます。よって、ハローワークで記載するのではなく認定日までに自宅で記入し持って行くようにしてください。記載方法が分からなければ、ハローワークに持って行って職員の方と相談しながら記載しても構いません。
虚偽の求職活動実績は不正受給になる!
求職活動を行っていないのにあたかも求職活動を行ったかのように実績を記載し、失業保険を受給すると不正受給になります。
不正受給は思わぬところから発覚することもよくあります。また、非常に厳しい罰則が待っているので絶対に行わないようにしてください。リスクが高いばかりでそれに見合うメリットはほとんどありません。
以下のページで詳しく解説しているので宜しければ参考にしてください。
転職エージェントを利用して職業相談や模擬面接など転職サポートを受けても求職活動実績となります。(登録だけではだめ)
当サイトJOBHUNTINGで厳選しおすすめしている転職エージェントを以下のページで紹介しているので是非、ご活用ください。