初めての人でもわかるハローワークの利用方法を徹底解説!
転職が初めてなんだけど、ハローワークでまず何をすればいいの?そして、何ができるの?持って行くものは何が必要?
初めてハローワークを利用する人は色々と疑問がありますよね?
そこで、このページではハローワークが初めての人でも分かるようにハローワークの利用方法や手続きの流れなどについて解説していきます。
■目次
(退職して)初めてハローワークに行ったらまずすべきこと
退職して始めてハローワークに行く場合、ハローワークに到着後まず最初にすべきことは窓口で『離職票の提出』と『求職の申し込み』の2点をするだけです。
初めてのハローワークですべきこと
- 離職票を提出する
- 求職申込みをする
実質、初日にやらなければならない作業としては上記の2点だけですが、設置されているパソコンを利用してさっそく求人検索を行ったり、職員の方に転職の相談にのってもらっても構いません。
また、上記2点に関してですが、この作業は人によっては不要な場合もあります。では、この2つの作業がなぜ必要なのか?そして、どういった人は不要なのかについて解説していきます。
離職票を提出する
離職票を提出する目的は、失業保険を受給するためです。
受給条件を満たしていない場合や退職後すぐに再就職する予定の人は提出する意味はほぼありません。また、これまで一度も働いたことがないという人は離職票は手元にないはずなので提出の必要はありません。
失業保険の受給条件に関しては、以下のページで詳しく解説しているので宜しければ参考にしてください。
また、以前まで働いていたが離職票が手元にないという人は以下のページをご覧ください。
求職申込みをする
求職の申し込みの目的は、ハローワークの求職サポートをフルに利用するためです。
求職の申し込みを行い求職登録を行うと『ハローワークカード』が手渡されます。このハローワークカードを持っていると以下のようなサポートやサービスを受けることができます。
求職登録した場合の主なサポート内容
- 全ての求人が検索できる
- 職業訓練の受講申請ができる
- 探している職種で良い求人があれば連絡してくれる
- ジョブカードの作成に協力してくれる
- 履歴書・職務経歴書の添削を行ってくれる
- 面接対策を行なってくれる
この他にもたくさんのサポートを受けることができます。
求職の申し込みをしなかった場合でも、ハローワークに設置されているパソコンを利用して求人検索はすることができますが、ハローワーク求職登録者限定の求人が多数あり、それらの求人は検索することができません。
また、上記リストの2~6のサービスも受けられないので求職の申し込みを行い求職登録は行っておく方が良いかと思います。
求職登録の申込み用紙の具体的な書き方や必要な持ち物などに関しては以下のページで詳しく解説しているので宜しければ参考にしてください。
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- ハローワークに初めて行く場合の持ち物や求職登録の方法
在職中でも求職登録はできる?
求職登録はできます。
在職中でも求職登録を行い、ハローワークカードを発行してもらうことができます。よって、退職者と同等のサービスをハローワークで受けることができますが、退職時期がはっきりと決まっていない場合は応募するさいに注意は必要です。
初めてハローワークに行く場合の持ち物
初めてハローワークに行く場合は何を持って行けばいいのか?
持ち物は失業保険を受給するか否か、求職登録をするか否かによっても異なってきますが以下の持ち物リストは失業保険は受給予定で、求職登録もする場合に必要な持ち物です。
持ち物リスト
- 雇用保険被保険者離職票(-1、2)
- 個人番号が確認できる書類(マイナンバーカードなど)
- 身分証明書
- 写真2枚(正面上半身、縦3.0cm×横2.5cm)
- 印鑑
- 本人名義の預金通用またはキャッシュカード
上記持ち物の具体的な説明や失業保険を受給しない場合の待ち物などについては以下のページで詳しく解説しているので宜しければ参考にしてください。
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- ハローワークに初めて行く場合の持ち物や求職登録の方法
ハローワークでできることとしてくれること
実際にハローワークに行って何ができるのか?そして、何をしてもらうことができるのかご存知ですか?
ハローワークでできること、してもらえることというのはたくさんあります。以下はその一例です。他にもたくさんありますが、転職活動する人に直接かかわりのそうなものだけピックアップしています。
ハローワークの役割
- 求人検索
- 求人紹介
- 退職理由の変更
- 失業保険の受給申請
- 職業訓練の申込み
- 職業相談(カウンセリング)
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 面接対策
上記の内容をもう少し一つずつ詳しく解説していきます。
求人検索
ハローワークには転職活動する人が利用できるパソコンが用意されており、そのパソコンを利用して求人検索を行うことができます。
求人検索を行なうさいにハローワークカードに記載されている『求職番号』を指定の欄に入力することで求職登録者しか閲覧できない求人情報も検索することができるようになります。
詳しくは、『求人検索方法』の章をご覧ください。
求人紹介
ハローワークに初めて来たときに行う求職の申し込みで『ハローワークからの連絡を受け取る』に指定しておくと、自分の条件にマッチした求人が出たさいにハローワークから求人情報の連絡が届くようになります。
退職理由の変更
ここで言う退職理由とは『会社都合』と『自己都合』のことです。
退職理由が自己都合か会社都合かは、退職時に会社側が簡単なヒアリングを行い判断します。会社都合であることを自己申告しない限り基本的には自己都合と判断されてしまいます。
特によくあるケースがパワハラにより精神的に追い詰められて退職する場合です。医師の診断書や同僚の証言があれば会社都合になり得るのですが、精神的に追い詰められた人はなかなか会社側に問題があり、会社都合であることを言えずに、泣く泣く自己都合で退職する人が多いのです。
こう言った場合、パワハラが原因であったことを証明できればハローワーク側で退職理由を『自己都合』から『会社都合』に変更してもらえることができます。
自己都合か会社都合かで大きな違いがあるので該当する人はハローワークで一度相談するようにしてください。
失業保険の受給申請
ハローワークは失業保険を受給するための窓口となり、受給申請を行うことができます。
失業保険は受給するための条件や受給できる期間や金額が人によって異なります。受給条件や自分が受給できる期間、金額を知りたい場合は以下のページを参考にしてください。
職業訓練の申込み
職業訓練を受講するための申し込みを行うことができます。職業訓練は失業保険受給者だけではなく受給資格が無い人でも受講できる訓練コースもあります。
受講料もテキスト代など一部負担しなければならないものもありますが、基本的に受講料は無料です。また、失業保険の受給資格がない人でも一定の条件を満たしていると『職業訓練受講給付金』として受講手当てが月額10万円ていど支給されるので収入が無い人でも安心して受講できます。
職業訓練に関しては以下のページで詳しく解説しているので宜しければ参考にしてください
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- 転職活動者必見!職業訓練とは?~職業訓練を徹底解説!~
- 職業訓練を受講するための応募条件と申し込み方法
- 職業訓練給付金は失業保険の受給資格がなくてももらえる!?その条件とは?
職業相談(カウンセリング)
失業保険を受給し続けるには求職活動をしている実績をハローワークに提出する必要があり、その実績と認められる活動は色々あるのですが、その中の一つに『職業相談』があります。
そのため失業保険を受給し続ける目的のためだけにこの職業相談を利用する人も多いのですが、決してそんな無駄な利用方法はしないようにしてください。
ハローワークの職員による職業相談は、仕事に関する悩みなどさまざまな相談にのってくれます。また、我々よりもはるかに多い知識を持っておられるので良いアドバイスをもらうことができます。是非、有効活用するようにしてください。
履歴書・職務経歴書の添削
作成した履歴書や職務経歴書を添削し、修正した方が良い箇所があればアドバイスをしてくれます。
履歴書や職務経歴書は採用可否を大きく左右する応募資料で、これまでの実績や持っているスキルが全く同じ人でも書き方次第で採用可否が変わるのです。それにもかかわらず、短時間で作成し自己満足で完成させる人が非常に多いです。
作成した履歴書や職務経歴書は必ず第三者にチェックしてもらうようにしましょう。
ハローワークの職員ではなく転職のプロである転職エージェントに添削してもらうとさらに応募する企業に応じた適切なアドバイスをしてくれるので、本気で就職したい会社が見つかれば是非、利用してみてください。
面接対策
ハローワークでは実際に面接対策として面接の実践練習をしてくれます。
自分だけで面接練習をしていると緊張することもないので上手くできる場合が多いですが、面接本番は緊張感が非常に高くなりなかなか練習通りにはいきません。
ハローワークの面接対策を利用するとある程度の緊張感をもって練習することができるので是非、活用してください。
ハローワークの利用はすべて無料?
ハローワークの利用はすべて無料です。
ハローワークは日本国民が安定した雇用を得られるように厚生労働省が設置した行政機関で、職業安定法でも求職者から手数料や紹介料を徴収することは禁じられています。
ハローワークでの求人の探し方
ハローワークで求人を探す方法は大きく分けて以下の3通りがあります。
求人検索方法
- 設置されているパソコンで求人検索を行う
- ハローワークの職員に紹介してもらう
- ハローワークに置かれている求人情報で探す
3の『ハローワークに置かれている求人情報で探す』は急募の案件が多く、採用確率は高くなりますが、条件にマッチした案件はなかなか見つからないのが現状です。
2の『ハローワークの職員に紹介してもらう』は、求職登録をしていれば職員の方がメールや電話で該当する案件があった場合、連絡してくれますが決め手にならないことが多い印象です。
結果的に、1の設置されているパソコンを使って求人検索を行う方法が最も効果的な求人検索方法になります。設置されているパソコンの利用方法は、各パソコンの横に利用方法を記載したボードが用意されているのでそれを確認していただければわかります。
ハローワークに登録をしていなくても求人検索はできる?
ハローワークに登録していない人でも設置されているパソコンを利用して求人検索をすることは可能です。ただ、ハローワークの窓口でパソコンを利用する旨を伝えて番号カードをもらう必要はあります。(地域のハローワークによっては、求職登録を促される場合もあります)
実際に求人検索するさいは、求人検索画面のトップページに『求職登録有無』を選択する欄があり、そこで『ハローワークには求職登録していない』を選択することで求人検索ができるようになります。(『ハローワークに求職登録している』を選択した場合は、求職登録時に発行されたハローワークカードに記載されている求職番号を入力する必要があります。)
ただし、1点デメリットがあり、求人情報の中には求職登録している人限定の求人が多く存在します。そのため未登録で求人検索した場合、検索結果が限定されてしまいます。できる限り求職登録して求人検索をするようにしましょう。
在職中でも求人検索はできる?
在職中でもハローワークで求人検索はできます。
ハローワークは在職中であろうが退職後であろうが関係なく求職登録して求人検索や転職サポートなどの基本的なサービスを受けることができます。もちろん、失業保険の申請など退職してからでないと受けられないサービスもあります。
ハローワークに行くさいの予約や服装、持ち物(2回目以降)
初めてハローワークにいくさいは、『初めてハローワークに行く場合の持ち物』に記載した持ち物が必要ですが、2回目以降は求職登録したさいに手渡された『ハローワークカード』だけ最低限持っていけ問題ありません。
予約に関しては、ハローワークは基本的に予約制ではないので予約の必要はありませんが、カウンセリングやジョブカード作成などハローワークの中でも特定の人しか扱えない業務内容に関しては予約が必要になる場合もあります。
服装は自由です。スーツである必要はありません。ただ、模擬面接をしてもらう場合は、より本番の雰囲気に近づけるためにスーツがおすすめです。(必須ではありません)
最寄りのハローワークの場所を調べる
お住いの近くのハローワークがどこにあるかは厚生労働省の以下のページで調べることができます。
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結論、ハローワークを利用する価値はある?
ハローワークではどういったことができるのかや利用方法について記載してきましたが、果たして転職活動する人にとってハローワークは本当に利用する価値があるのか?
転職を繰り返している人ほどハローワークの利用率が高く、条件の良い企業に勤めている人ほどハローワークを利用したことがないという印象はありませんか?
実は印象だけではなく実際にそのような傾向があります。
ハローワークに登録されている求人件数はどんな求人サイトよりも圧倒的に多いのですが、ブラック企業とまでは言いませんがどうしても質が低い企業が多くなっています。その結果、ハローワークを利用すると短期間に再就職先が見つかるが条件が悪く結局、再び退職し転職を繰り返してしまうのです。
当サイトJOBHUNTINGでおすすめしているのは、『失業保険の申請』、『職業訓練の申し込み』はハローワークでしかできないのでハローワークを利用します。しかし、『ハローワークの役割』の章で記載している内容は、転職サイトや転職エージェントでも同様のことが可能で、内容、質ともにハローワークより転職サイトや転職エージェントの方が良い傾向にあります。
よって、『求人検索』は転職サイト、『応募書類の添削』や『非公開求人の紹介』、『面接対策』は転職エージェントを利用するという方法が転職成功者に最も多いやり方です。
以下のページで当サイトJOBHUNTINGでおすすめしている転職サイトと転職エージェントを紹介しているので宜しければ参考にしてください。