履歴書の書き方

履歴書、書くのを手抜いていませんか?

転職活動する人は履歴書とあわせて職務経歴書も同時に作成することが多いです。そのためどうしても職務経歴書の方ばかりに注力しがちになります。

しかし、履歴書も採用結果に影響する大切な書類ということを忘れてはいけません!

このページは、採用担当官が見ているポイントや注意点を解説しながら履歴書の書き方(STEP2)についてまとめています。

履歴書の書き方

他のステップを見たい方は以下のページを参照してください。

『職務経歴書』の書き方については以下のページをご覧ください。

履歴書の書き方の見本

履歴書全体の書き方の見本です。(見難い場合は、拡大してご覧下さい。)

履歴書の書き方の見本

どうでしょうか?ぱっと見た感じ見やすく思えませんか?

ごく普通の履歴書ですが、様々なところに工夫が入っており見やすくなっています。採用担当者にも同様に感じてもらえるはずです。では、実際に履歴書の書き方について解説していきます。

履歴書を作成するときの注意点

履歴書を作成する前に読んで頂きたい注意点についてまとめています。

採用・不採用の判断に使われる

最近の企業は、面接や職務経歴書、簡易テストなどにより採用・不採用を決定する傾向にあり、履歴書の重要度は薄れつつあります。では、履歴書に力を入れなくてもいいのかと言うとそういうわけでもありません。

今でも採用・不採用を判断する審査書類として用いられています。

不採用

たとえ採用判断として用いられなくても、不採用判断としては間違いなく用いられます。

よって、履歴書も職務経歴書と同様にしっかりと注力して書くようにしてください。

内容だけでなく書き方も重要

履歴書は内容だけでなく書き方も重要になってきます。書き方が雑だと採用担当者への印象が悪くなり、「この人は応募はしてきたが本気で入社したいと思っていないのでは?」、「履歴書と同じように仕事も雑なのでは?」、「基本的な文章能力もないのでは?」と思われてしまいます。

採用担当者の多くはまず最初に履歴書を見ます。もし、その最初のステップで悪印象を持たれてしまうと以降の職務経歴書の確認や面接など、全てでそういった目で見られることになってしまいます。最悪、職務経歴書や面接にも至らず、履歴書だけで不採用とされてしまう可能性すらでてきます。

履歴書は必ず読む側の立場になって丁寧に書くように心がけて下さい。

履歴書だけでもアピールできるようにする

履歴書と職務経歴書とでは、記載する内容が一部重複する部分がありますが、職務経歴書の方がより詳しく書くことが一般的です。しかし、履歴書単体でもしっかりとアピールできるように記載することが大切です。

採用担当者の多くは、履歴書から目を通します。もし、履歴書だけで不採用になると職務経歴書に目を通してもらえないことになります。とは言え、職務経歴書の内容と全く同じになると、職務経歴書の意味が無くなってしまうので、履歴書は簡潔でありながらアピール力のある文章を書くようにして下さい。

書類選考が行われる場合は面接選考まで進むことを最優先に考える

書類選考

大きな企業になるほど、まずは応募書類によって書類選考が行われます。面接で自分の能力をアピールしようとしても、書類選考で不採用になると面接に進むことすらできません。書類選考が最初に行われる場合は、採用担当者が実際に本人に会って話をしたいと思うような履歴書の内容を練る必要があります。

鉛筆やシャーペン、修正液は使用しない

履歴書に修正液

履歴書は、黒色のペンかボールペンを使用して書きます。当たり前ですが鉛筆やシャーペンはNGです。誤字を修正液や修正テープで修正するのも見た目が悪く印象的には良くないので使わないようにしましょう。もったいないですが、新しい履歴書に書き直すようにしてください。

インクのかすれなどにも注意して下さい。パソコンを使用して書く場合も同様で黒文字を使用し、それに加えフォントも読みやすいフォントを使用するようにして下さい。

誤字・脱字・略語に気を付ける

誤字や脱字はそれだけで印象が悪くなります。また、普段使っている略語なども使ってしまわないように注意して下さい。提出する前に必ず何度も読み直すようにしましょう。

空欄にしたままにしない

履歴書の空欄は、入社したいという意欲が感じられないと取られる場合があります。資格欄などで記入する事項が無い場合は、「特になし」と記入するようにしましょう。

知っておきたい履歴書作成に関する基本事項

履歴書を作成するにあたり、押さえておきたい基本事項についてまとめています。

テンプレートの選び方

履歴書のテンプレートはJIS規格で定められ標準となっているものがありますが、少しでも自己アピールがしやすいようにその標準テンプレートをカスタムした履歴書がたくさん市販されています。テンプレートの中には、大学新卒用や転職用など色々あるので、アピール欄の枠が広く確保され、自己アピールがしっかりできるものを選ぶようにして下さい。

また、用紙の大きさとしてA4版とB5版があり、どちらを利用しても構わないのですがA4版が一般的であるという点と、A4版の方が記載欄が広く自己アピールがしやすいのでA4版の方がお勧めです。

以下のページにおすすめの履歴書テンプレートと、用紙サイズについて記載しているのでよろしければご覧ください。

記載方法

最近では履歴書もパソコンで作成することが多くなってきました。企業側がパソコン、自筆のどちらでも構わないとしている場合は、できる限りパソコンで作成した方が読みやすく見た目もきれいに仕上がるので無難かと思います。もし、自筆に自信がある場合は自筆で書く方が印象が良くなる場合もあります。

読みやすくていねいな文章表現

自筆で書く場合は、読みやすく丁寧な文章で書くようにしましょう。字が汚いだけでマイナスの印象になってしまいます。また、字の大きさや年号の和暦・西暦の統一、略語を使用しないといった点にも注意してください。特に普段よく利用している略語に関しては、それ自体が略語だと忘れている場合もあるので注意が必要です。例えば下表の様な略語がその例です。

不適切な略語 正式な名称
年号 H30年 平成30年
学校名 ○○高校 ○○府立○○高等学校
会社名 (株)○○ 株式会社○○
資格名 日商簿記2級 日本商工会議所主催 簿記検定2級

写真の重要性

写真はあなたのことが知れる唯一の画像情報です。顔でその人のことが全てわかるわけではありませんが、ある程度想像することができますよね?写真で採用担当者への第一印象が決まるといっても過言ではありません。

写真の撮り方・貼り方

特に大きな注意点などはありませんが、写真を撮る際・貼る際は以下の点に気を付けながら行ってください。

  • 写真館、スピード写真、デジカメ、どれで撮っても構いませんが顔が鮮明に写っていること
  • 上半身だけが写っていること
  • 背景色は、白、グレー、ブルーが無難。薄いブルーが顔の色や表情もわかりやすくお勧め
  • 3ヵ月以内に撮影したものを使用する
  • 色は白黒とカラーどちらでも構わないが、カラーが一般的
  • 写真がはがれてしまった時のために写真の裏に名前を記載しておく
  • 写真はのりでしっかりと貼り付ける。テープなどは不可

写真を撮るときの身だしなみ等

アパレル系の企業であればともかく年配の方が多い企業の場合、派手な髪の色やアクセサリーなども悪印象を与える可能性があります。また、面接に行くことになった場合を考え、面接時と写真とで大きな差が生じないようにしましょう。服装は、ダーク系のスーツに白か淡色のシャツ、派手にならないネクタイが好ましいです。

履歴書の各記載項目の書き方

履歴書には記載すべき項目がいくつもありが、それぞれ注意すべき点があります。以下に各項目ごとに正しい書き方を記載しているので参考にしてください。

日付

履歴書の最上部に記載する日付は、履歴書を作成した日ではなく履歴書を提出する日(郵送の場合は投函日、持参する場合は持参日)を記載します。

生年月日

生年月日や学歴欄に記載する年号は和暦か西暦どちらかに統一して記載します。一般的には和暦(昭和○○年、平成○○年)を利用します。

現住所

都道府県名から番地まで、マンションやアパートの場合はマンション、アパート名と部屋番号まで記載します。番地は。「1-2-3」のように省略せず「一丁目2番地の3号」というように正式名で記載するようにして下さい。不明な方は、住民票で確認することができます。

電話

固定電話と携帯電話の両方がある方は、両方の電話番号を記載してください。JIS規格の履歴書を使う場合、記入欄が1つしかないので、その1つの欄に両方を記載して構いません。もしくは、現住所以外の連絡先記入欄の電話欄に記載しても差し支えはありません。

履歴書の連絡先の書き方

連絡先

現住所と異なる住所や電話番号宛に連絡が欲しい場合は記載します。とは言え、在職中に転職活動する場合、在籍している会社の住所や電話番号を記載するのは好ましくないので注意してください。

また、この連絡先の欄には『連絡先メールアドレス』を書いても構いません。書き方は以下の関連記事をご覧ください。

学歴

学歴の古い順に記載していきます。学校名は正式名称で記載するようにして下さい。また、学校名だけではなく「学部、学科、コース、専攻」まで記載してください。大学受験の浪人中に通った予備校などは一般的には記載しません。

職歴

職歴の古い順に記載していきます。会社名は正式名称で記載するようにして下さい。特に「株式会社」を「(株)」と略したまま記載してしまう人が多いので注意が必要です。また、職歴で退職を記載する場合、以下のように書く人も多いかと思います。

「株式会社JOBHUNTING 一身上の都合により退社」

しかし、採用する企業側にとっては退社理由は気になる点の1つで、面接時にも問われるところです。理由が明記できるのであれば「会社の業績不振により希望退職」、「会社都合により退職」、「帰郷のため退社」、「出産のため退職」、「定年退職」といったように簡潔に記載するようにしましょう。

職歴の最後には「以上」と記載します。

免許・資格

学歴や職歴のように古い順とは違い、免許や資格は応募する企業側にとってアピールできるものを優先的に記載します。免許や資格によっては期限があり、既に失効してしまっているという場合もあるかと思います。この場合も記載して構いません。ただし、「○○資格取得(平成○○年○月失効)」など状況が分かるように記載してください。また、まだ取得していないが現在勉強中や一次試験だけ合格しているものも記載して構いません。ただし、失効と同様に状況が分かるように記載する必要があります。

志望の動機、アピールポイント

履歴書の中では最も重要な記入欄です。重要なのでこの欄に関してだけは別ページで解説させて頂きます。

履歴書で最も重要な「志望動機」と「アピールポイント」の記載例と書き方

特技

特技は大きく分けて以下の2つに分けて考えます。

  • 応募した企業に役立つ特技
  • 自分を知ってもらうための特技

重要なのは「応募した企業に役立つ特技」の方で、「エクセルの数式が得意でそれを○○のように利用し業務の効率化ができる」、「相手の求めていることを察する能力が高く、営業に役立てられる」など自分が入社することで特技を活かし会社に貢献できることがあればアピール材料としてしっかりと記載してください。

次に「自分を知ってもらうための特技」ですが、応募した企業側にとって直接的なメリットはないのですが「○○のボランティア活動を行ってきた」、「野球が得意で甲子園に出場したことがある」など、人物面でアピールできるものがあれば記載します。

通勤時間

通勤時間は最短経路での時間を記載します。あまりにも通勤時間が長過ぎると、毎日通勤するのは難しいのでは?と見られてしまう場合があります。通勤時間が2時間以上になる場合は、入社した場合どうするのか?近場に引っ越すのか?引っ越さない場合は通える根拠があるのかを次の「本人希望記載欄」に記載しておいてもよい。

本人希望記載欄

職種や勤務地の応募が複数ある場合は、希望の職種、勤務地を記載します。職種を記載する場合は、採用された場合に自分がその職種でどういった活躍ができるかといったところまで書くと印象が良くなる。特にない場合は、「特になし」や「貴社の規定に従います」といった内容を記載し、空欄では提出しないようにして下さい。

また、勤務時間や給与、応募以外の職種や勤務地は希望があっても直接的に記載しない方が良い。面接時に採用担当者に質問や相談という形で話を切り出すのが一般的です。

プロに履歴書の添削をしてもらう

履歴書が完成したら必ず第三者に添削してもらうようにしましょう。

自分自身で書いたものを自分自身で添削してもなかなか問題点は見つかりません。しかし、数多くの履歴書を見てきた面接官にとったら突っ込みどころ満載ということはよくあります。

友達、知人、家族でも構いません。もっともおすすめは転職エージェントの利用です。

転職エージェントは転職に関するプロで、応募書類の添削だけではなく面接対策なども完全無料で行ってくれるありがたいサービスです。もし、絶対に採用をもらいたいという会社が見つかったのなら是非、転職エージェントを利用するようにしてください。

以下のページで当サイトJOBHUNTINGが厳選しおすすめしている転職エージェントを紹介しているので、上手にご活用ください。