面接室への正しい入室方法と退室方法を面接前に再チェックしましょう!
このページでは入室時のノックの回数や挨拶の仕方、着席方法および、面接終了後の退室マナーについても解説しています。これから面接を受けに行く方の最終チェックに役立てていただければ幸いです
■目次
面接室への正しい入室方法
面接室へ入り着席するまでの間に注意しなければならないポイントは全部で6つあります。その6つのポイントについて順に解説していきます。
STEP1.ドアをノックする(ノックの回数とノックの仕方)
入室時のノックの回数は3回です。
ノック2回は、トイレなど中が空室かどうかを確認する際の回数なので間違いです。面接室へ入室する際は3回だと覚えておいてください。
ノックの速度は早過ぎず遅過ぎず適度な速さでノックします。文字で書いても伝わらないと思うので、実際の以下の音声で確認してみてください。
適切な速度のノック
早過ぎるノック
遅すぎるノック
ただ、あまり意識し過ぎると回数を間違えたり、おかしなリズムになったりすることがあるので、考え過ぎずに自然にノックすれば問題ありません。自信がなければ、自宅のドアで練習すれば感覚はつかめると思います。
大抵の面接官は、回数を間違えたり、音が大き過ぎたりしても気にはしません。『しまった!間違えた!』と焦り、その後の質疑応答に影響が出る方が問題です。間違えた場合でも気にせず、しっかりとその後の質疑応答にのぞむようにしてください。
ポイント整理
- ノックは3回
- ノックのスピードは等間隔で適切な速度
- ノックの音も小さ過ぎず大き過ぎず適度の大きさ
STEP2.ドアを開ける(ドアの開け方)
ノックをして中から『どうぞ』という返事があってから『失礼いたします』と言ってドアを開けます。
ノックをしたからと言っていきなり中に入るのはマナー違反です。必ず返事を待ってから入室するようにしてください。返事がない場合は、再度3回ノックをします。それでも返事がなかった場合は、『失礼いたします』と言って入室してください。
ポイント整理
- 中から「どうぞ」という返事があってから「失礼いたします」と言って入室する
- 中から返事がなかった場合は、再度3回ノックする
STEP3.部屋に入り、ドアを閉める(入り方と閉め方)
部屋に入った後、ドアの方を向いてドアを閉めます。
部屋に入りながら閉めたり、面接官の方を向いて占めるのはマナーとしてNGなので気を付けてください。また、ドアを閉めるさいは大きな音を立てないようにそっと閉めるようにしましょう。
ポイント整理
- 部屋に入った後、ドアの方を向いてドアを閉める
- ドアは静かに閉める
STEP4.お辞儀をする(お辞儀の仕方)
ドアを閉め終わったらその場で面接官の方に向き直し、『よろしくお願いいたします』と挨拶した後にお辞儀をします。
お辞儀をしながら挨拶をするのはマナー違反です。挨拶をした後にお辞儀をするようにしてください。また、挨拶の声がボソボソとならないようにはっきりとした口調で言うようにしてください。お辞儀の角度は30度が適切な角度です。
お辞儀は今回を合わせて席に座るまで合計で3回おこないます。
のでこの後も角度を気にして見るようにしてください。ポイント整理
- ドアを閉めたらその場で面接官の方に向きを変え「よろしくお願いいたします」と挨拶をする
- はっきりとした口調で挨拶する
- 挨拶が終わった後にお辞儀をする
- お辞儀の角度は30度
STEP5.椅子の横に立つ(立つ位置と挨拶の仕方)
椅子の横まで歩きます。椅子の横の立ち位置は右に立てばいいのか?それとも左に立てばいいのか迷いますよね。実は、椅子の立ち位置や座る位置は部屋の形状によって異なってきます。この点に関しては少し詳しく解説していきたいので、別途、以下のページで解説させて頂いています。宜しければ参考にしてください。
姿勢を正して椅子の横に立つと、面接官は『お名前をお願いします』と言ってくれます。面接官によってはいきなり『お座りください』と言われる場合もあります。その場合は、次の章に進んでください。
『お名前をお願いします』と言われた場合は、『○○○と申します。よろしくお願いいたします』と言ってからお辞儀をします。
お辞儀の角度はドアを入った直後は30度でしたが、このときのお辞儀は『今日の面接は何卒よろしくお願い申し上げます。』という熱い思いを伝えるために最敬礼にあたる45度が適切な角度となります。
※この時点ではまだ着席はしません。
ポイント整理
- 『お名前をお願いします』と言われたら『○○○と申します。よろしくお願いいたします』と言ってからお辞儀をする
- お辞儀の角度は最敬礼にあたる45度
STEP6.着席する(椅子の座り方とカバンの置き方)
面接官が『どうぞ』や『お座りください』と言ったら、『失礼いたします』と言ったのちにお辞儀をして着席します。この時のお辞儀は『椅子に座らせて頂きます』というお辞儀なので会釈程度の軽めの15度が目安となります。
ただ、前章で解説した着席前に『お名前をお願いします』と言われず、いきなり『どうぞお座りください』と言われた場合は、『よろしくお願いいたします。』と言ったのちに45度のお辞儀をして着席しても構いません。この時のお辞儀は『着席させて頂きます』という意味合いだけではなく『今日の面接はよろしくお願いいたします。』という熱い思いを伝える意味もあるので45度となります。
座る位置は背もたれに持たれず、こぶし1個分程度空けて背筋を伸ばして座ります。
カバンの置く場所は自分が立っていた側に置きます。置き方は基本は椅子にもたれかけさせるのではなく、自立させます。自立しないカバンの場合は、椅子にもたれかけさせても構いません。このとき床に倒しておくのはNGです。
関連記事一覧
ポイント整理
- 『失礼いたします』と言ってからお辞儀をする
- もしくは『よろしくお願いいたします』と言ってからお辞儀をする
- お辞儀の角度は『失礼いたします』の場合は15度、『よろしくお願いいたします』の場合は45度
- 椅子には背もたれからこぶし1個分を空けて背筋を伸ばして座る
- カバンは立ってた側に自立させておく
- 自立しないカバンは床に寝かさず椅子に立て掛けて置く
面接室からの正しい退室方法
面接の質疑応答も終わり安心して気が抜けるところですが、面接官は部屋を出るまでしっかりとチェックをしています。最後まで気を抜かないようにしましょう。
退室方法は基本的には入室時の逆の手順を踏んでいきます。
STEP1.椅子から立ってお礼をする(お礼の仕方)
面接が終わったらまず、椅子の横に立ちます。椅子の左右どちらに立つかは入室時と同じ側です。具体的に左か右かは部屋の形状によっても異なってくるため詳しく確認したい方は以下のページをご覧ください。
椅子の横に立ったら以下のようなお礼を言います。
面接のお礼
- 本日はお忙しい中、貴重なお時間を割いて頂き、誠にありがとうございました
- 本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました
- 本日はどうもありがとうございました。
そしてお礼を言った後、お辞儀をします。ここでのお辞儀は『面接していただいてありがとうございました』という感謝を伝えるお辞儀なので最敬礼にあたる45度の角度でお礼をします。
ポイント整理
- 起立時の椅子の横の立ち位置は入室時と同じ側
- 起立したらお礼の言う
- お礼のあとに45度のお辞儀をする
STEP2.ドアの前でお辞儀をする(お辞儀の仕方)
ドアに向かって歩き、ドアの前で再度面接官の方に向き直します。『失礼いたします』という挨拶をした後、お辞儀をします。
ここでのお辞儀は『退室させて頂きます』という挨拶なので少し浅めの30度のお辞儀で構いません。
ポイント整理
- ドアに向かって歩き、ドアの前で再度面接官の方に向き直す
- 『失礼いたします』と挨拶をする
- 挨拶の後、30度のお辞儀をする
STEP3.ドアを開けて退室(ドアの締め方)
ドアを開けて退室します。退室後、ドアを閉めるときは面接官側に向き直って閉めるようにしてください。もう、面接官からは見えないだろうと思って後ろ手に閉めるのはNGです。また、ドアを閉めるさいは大きな音が鳴らないようにそっと閉めます。
まとめ
面接で重要な割合を占めるのは質疑応答ですが、入退室もしっかりとチェックをされるのでこのページで解説した点に関しては確実に抑えておくようにしてください。また、入退室の挨拶も含め『声の大きさ』と『声のキレ』は印象に大きくかかわるので、単に挨拶するだけではなくこの2点も意識するようにしてください。
ただ、このページではお辞儀の角度など細かな点まで解説しましたが、よほど適当な挨拶をしない限りお辞儀の角度が浅かったからといって不採用にされるようなことはまずありません。どちらかというと『声のキレ』や『声の大きさ』の方が与える印象は大きいです。お辞儀の角度を間違えたからと言って気にし過ぎて他がおろそかにならないようにだけ注意してください。