スカウトサービスの上手な使い方

スカウトサービスは単に登録するだけではダメ!上手に使うことでオファーの数が格段にアップします!

スカウトサービスに登録していると自分が見つけきれなかった条件の良い企業側から声をかけられることもあり、転職活動者にとっては非常にありがたいサービスです。

『経歴やスキルに自信のない人は登録してもオファーがもらえないのでは?』

このように考える人が多いですが、上手な使い方をすることにより経歴やスキルの高い人にも負けないくらいのオファー数をもらうことができます。そこで、このページではスカウトサービスの上手な使い方について解説していきます。

当たり前だが意識して欲しい点

スカウトサービスを利用するにあたり、一番重要なポイントは『Web履歴書・職務経歴書の記載内容』です。

Web履歴書の重要性

求人会社があなたに対してオファーを出すかどうかの判断は、この『Web履歴書・職務経歴書』でしか判断できません。よって、Web履歴書・職務経歴書の記載内容がオファー数に大きく影響するのはわかりますよね?

Web履歴書・職務経歴書のフォーマットはスカウトサービスを提供している転職サイトによって異なりますが、おおむね同じです。記入内容を一度じっくりと考えてしまえば、複数のスカウトサービスを利用する場合でも使い回しができます。

スカウトサービスでオファーをたくさんもらうための心得

転職サイトのスカウトサービスでオファーをたくさんもらうための3つの心得です。いずれもオファー数に影響がある内容なのですべて目を通すようにしてください。

記載する情報は正確に書く

記載内容を正確に書くという当たり前のことですが、故意に不正確な情報を記載する人が意外に多いです。では、そういった人たちはどういった意図で故意に不正確な情報を書くのか?

それは、ほぼ以下の2点にしぼられます。

故意に不正確な情報を書く理由

  • 個人情報がバレたくないので適当な個人情報を記載する
  • 自分を良く見せるために経歴やスキルをごまかす

個人情報がバレたくないので適当な個人情報を記載する

応募書類として実際に印刷された履歴書や職務経歴書を企業に提出する場合は正確に個人情報を書く人が多いのですが、これがWeb履歴書・職務経歴書になるとなぜか不正確な情報を記載する人が急増します。

恐らく個人情報を知られたくないという点からだと思うのですが、名前や住所が実際と異なると後から問題になる場合があります。名前を偽装してもその人の持っている経歴やスキルは変わりませんが、企業側からすると信用できない人に見えますよね。それだけで内定が取り消される可能性もあります。

また、住所に関して軽く考える人もいるかもしれませんが、企業は住まいの住所も重要なチェックポイントとして確認しています。通勤圏内にあるか?人材を追加投入したい支店に近いかどうかなど、地理的な要素でオファーするか否かも判断材料の1つとなります。よって、後からウソがバレると当然内定取り消しといったこともあり得ます。

自分を良く見せるために経歴やスキルをごまかす

経歴やスキルは証明書を提出させられるわけでもなく、基本的には適当なことを書いてもバレるようなことはありません。しかし、企業側は経歴やスキルは重要な採用ポイントの一つとなっています。もし、ウソが発覚した場合、経歴詐称として内定取り消しや解雇になる可能性もあります。それ以前に実際に働きだした後もその経歴やスキルを期待されて仕事をまかされるので苦しむのは自分自身になります。

個人情報は転職サイトの運営会社によってしっかりと保護されており、個人が特定できる住所の詳細などはすべて非公開になっています。さらにそれ以外に関しても『転職活動がバレたくないときの使い方』の章で記載していますが、企業側に非公開にすることも可能です。よって、Web履歴書・職務経歴書を記載するさいは必ず正確な情報を記載するようにしてください。

Web履歴書・職務経歴書は、全てを埋めつくす

Web履歴書・職務経歴書は、記入必須項目もあれば任意項目もあります。しかし、この任意項目も含め全項目をしっかりと記載することが大事です。

理由は、採用担当官に『意欲・やる気・本気度』を印象付けられるからです。

たとえば、同じような経歴やスキルの人が複数人いて一人を選ぶ必要がある場合、空欄が目立つ人よりもびっしりと書き込んで意欲を感じる人にオファーしたくなりますよね?よって、任意項目であってもしっかりと記入するようにしてください。

Web履歴書・職務経歴書の更新頻度は頻繁に行う

利用する転職サイトのスカウトサービスによっては、Web履歴書・職務経歴書の最終更新日時が表示されます。更新日時が何ヵ月も前になっている人よりも直近の日時になっている人の方が、採用担当官の目には良い印象に写ります。たとえば、下図のWeb履歴書を比較してみてください。

レジュメの更新日

AさんもBさんも同じ2020年4月に退職してすでに3ヵ月が経過しています。Bさんは、退職直後にWeb履歴書を更新して以来そのままの状態です。対して、Aさんは退職して3ヶ月が経過しているものの前日にWeb履歴書が更新されています。

採用担当官からすると、Bさんは今何をされているのか分からないが、Aさんは今でも頑張って転職活動されているんだなという印象を受けます。AさんとBさんが似た経歴、スキルであればAさんの方が印象がよくオファーをもらえる可能性も高くなります。

スカウトサービスでオファーがもらえるWeb履歴書・職務経歴書の記入方法

Web履歴書・職務経歴書の記入項目の内、採用担当官が特に気にしてみる項目が7項目あります。各項目ごとにどういった点に注意して書く必要があるのか解説しておきます。(項目はスカウトサービスを提供している転職サイトによって少し異なる場合もあります)

1.最終学歴

最終学歴とは『大学院修了』『大学卒』『短大卒』『高校卒』などです。採用担当官は、スカウト登録している人を検索するさいにこの最終学歴を指定して検索することが多いです。Web履歴書・職務経歴書では記入ではなく選択ボックスになっている場合が多いので必ず該当する最終学歴を選択するようにしてください。未選択のままだと検索にヒットせずオファーがもらえない原因にもなります。

また、学歴の補足事項記入欄などがある場合は、『どういったことに興味を持って何を学んだのか?』『学んだことがこれまでの仕事にどう役立ったのか?これからどう役立てるのか?』などを記載するとよりアピール材料となります。大卒の方は研究テーマや卒論内容についても書くと良いかと思います。

2.語学・資格

語学は日本語以外でどこの言語を使えるのか?そして、その言語は『日常会話レベル』なのか?それとも『ビジネス会話レベル』や『ネイティブレベル』なのかと言った点を記載します。特に海外とつながりのある企業や外国語を使う企業は重要視されるので記入漏れしないようにしっかりとアピールしてください。資格は国家資格以外でもベンダー資格など取得しているものすべて記載するようにしましょう。英語ならTOEICやTOEFLの点数ですね。

希望している職種に関係のない語学や資格を記載すると希望職種以外からのオファーも増えてしまいますが、企業によっては仕事に関係なくても資格を持っていることで『この人は努力できる人だ』という印象を与えることができるので、無関係であっても記載するようにしてください。

3.転職意欲・自己PR

やる気のない人よりやる気のある人の方が欲しくなるのは当然ですよね。転職が意欲的であること、自分を採用していただければ会社にこういった点で貢献ができますよという点をしっかりとアピールしてください。

4.経験職種・スキル

あなたの経験職種とスキルは採用担当官が最も知りたがっている点です。スカウトの採用担当官は、必ずこの経験職種やスキルを指定してスカウト登録者の検索を行います。経験年数が少なくても業務経験があれば記載するようにしてください。

5.経験職務内容・実績

この経験職務内容と実績も非常に重要な項目になります。スカウトの採用担当官は、前述の『4.経験職種・スキル』で対象者を検索し、検索にヒットした人のこの項目を見てオファーするかどうかを判断する場合が多いです。

6.現住所・希望勤務地

スカウトの採用担当官は、自社へ転職してくれる人を探しているので、地理的に通勤ができないような場所に住んでいる人に積極的なオファーはしません。もし、あなたが現在住んでいるところはxxxだけど、希望勤務地は全国のどこでもよくて、転勤なども可能であればその旨を記載しておく方がライバルよりも優遇される可能性があります。

7.現在または退職前の年収

スカウトを提供している転職サイトによっては、この記入枠がない場合もありますが、採用担当官が気にする項目でもあるので記入欄がある場合は記入するようにしてください。

採用担当官が気にする理由は、自社が提示できる年収よりも現在もしくは退職前の年収の方が大幅に多かった場合、内定を出しても自社にきてもらえないのではと考えるからです。見栄を張って現在または退職前の年収を実際以上に高く記入するとオファーが減ってしまう原因にもなるので、正確な年収を記載するようにしてください。

転職活動がバレたくないときの使い方

スカウトに個人情報や経験職種等を記載していると、もし、現在勤めている会社が人を雇うためにスカウトの人材検索を使うと自分がヒットして会社に転職活動しているのがバレるのではないかという心配される方が多いです。

しかし、その心配は不要です。

まず、どこのスカウト会社も個人情報が特定できる名前や生年月日、住所(都道府県のみ表示)は、人材検索時点では企業側には非公開になっています。実際にオファーがあって、そのオファーを受け応募するタイミングではじめて企業側に詳細が伝えられます。それでも心配という方は、特定の企業が自分のレジュメを閲覧できないようにするブロック機能なども用意されているのでそれを利用すると良いでしょう。

以下は、dodaの公開レジュメのプロフィール部分です。企業が登録者を検索した場合、個人情報が特定できる個所は伏せられています。

dodaのレジュメ

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