職場環境や待遇面などの条件をより良くするために転職したはずが、「前の会社の方が良かった」「転職しなければ良かった」と後悔される方が残念ながらよくおられます。では、どういった人がどういった理由で転職後に後悔するのか?その後悔する理由を事前に知っておくことで自分自身も同様の後悔をしてしまうのを避けることができます。
転職で後悔した人の理由とは?
転職後に後悔する人はどういった理由で後悔するのか?実際に後悔した人の意見を紹介します。同様の理由で後悔しないように転職時に役立てて下さい。
上司が恐くて転職したけど、転職先の上司はもっと恐くて後悔
自分がミスして悪いことは分かっているのですが、常に怒り口調で話をし、怒鳴られるのが辛くそこから逃げたい思いで転職をしました。
しかし、転職先で待っていたのは更に嫌な上司が・・・。
以前の上司は常に怒り口調で恐かったのですが、言っていることは納得できました。しかし、転職先の上司は理不尽な怒り方が多々あります。自分が納得いかず、反論すると更に加熱しフロア全体に聞こえるような大声で怒りはじめます。更にその上司は人により怒り方が違い、私を含め数名に対してのみそのような怒り方をします。
こんなんであれば、以前の上司の方がまだ言っている内容は納得できたし、全員に対して同様に対応するので良かったと後悔しています。
人間関係が嫌で転職したけど、転職先の人間関係はそれ以上に最悪で後悔
人に仕事を押し付け自分は休憩やネットサーフィンばかりし仕事をさぼる同僚が嫌で転職しました。しかし、転職先では単なる仕事の押し付けではなく嫌な仕事ばかりを自分に押し付けてくる同僚がいます。更に同じ部署にはその同僚のグループができており、常にのけ者扱いされ陰口も言われる日々で転職して後悔しています。
成果を横取りする上司が嫌で転職したけど、転職先では役職を抜かれないために低評価する上司で後悔
自分が成し遂げた成果をあたかも自分の成果のように扱う上司がおり、正しい人事評価をしてもらえず転職しました。しかし、転職先の上司もそれ以上に最悪で後悔しています。
私を人事評価する直属の上司は役職的には一つだけ上になるのですが、役職が追い付かれるのが嫌なのか常に成し遂げた成果に対して低い評定がされてしまいます。人事評価は5段階評価で、4以上の評定の場合は昇格対象となります。
個人目標を立てる際に達成すれば4以上が付くように上司と一緒に目標設定したのですが、目標結果面談の時になんだかんだと理由付けされ目標を達成しても4を付けてもらえません。
他の上司の部下はどんどん役職が上がっていっているのに、自分の上司の部下は誰も役職が上げてもらえない状態が続いています。
公平な評価がしてもらえないので転職、しかし転職先は更に納得のいかない低評価で後悔
契約社員として働いていたのですが、同じく契約社員で働いていた他の人よりも仕事の難易度、量、スキルが明らかに上なのに評価は同じで時給もその人と同じで上げてもらうことができず転職しました。しかし、転職先では先に入った人の方が経験が上という理由だけで、やっている仕事の重要度や難易度では評価してもらえず時給も上げてもらえず後悔しています。
サービス残業が嫌で転職したけど、転職先も無理やり年俸制で残業代が付かず後悔
残業代が全く付かないわけではなかったのですが、残業時間の上限が設けられており、残業代もそれ以上は支給されませんでした。とは言え、仕事量は多くどうしても残業時間がオーバーしてしまいます。仕事量の調整を何度となく上司と相談しましたが、納期が迫ると結局上限をオーバーしサービス残業になってしまいます。もし、何百時間もサービス残業になるのであれば、問題になり改善されたかもしれませんが月20時間程度なので誰も会社に目を付けられてまで指摘しようとする人はいません。私も同様でしたが、結局それが嫌で転職しました。
しかし、転職先では年俸制を半分強要され、以前よりもサービス残業が増えた感じがします。年俸制なので残業代も込みとされていますが、明らかに仕事量がおさまらない量で結局、時間単価で計算すると以前の会社の方が高い計算になり後悔しています。
転勤ができないので転勤無しの企業に転職したが、結局、後悔することに
以前の会社では、ある一定以上の役職になると必ず一度は転勤することになっていました。子供が小学生で転校を嫌がっているのと、妻が慣れ親しんだ土地を離れるのが嫌、私自身も単身赴任は嫌ということで転勤無しの企業に転職しました。しかし、転職先の企業は転勤可否は受け入れてくれるのですが、転勤が無理な人は出世街道から完全に外れてしまいます。
それはそれで仕方のないことだと思っているのですが、転勤自体が完全に無い会社を選べば良かったと少し後悔しています。
転職後により条件の良い会社を見つけて後悔
転職活動で手を抜いてしまった自分が悪いのですが、転職後に何気に見ていた求人情報により良い条件の会社を見つけて後悔しています。なぜ、転職活動中にもっとしっかりと探さなかったのか今でも本当に後悔しています。
転職活動に時間が取れず条件の悪い会社に就職して後悔
転職は何とかなる程度しか考えず、以前の会社を安易に退職。しかし、なかなか転職先が決まらず貯金もほとんどなく生活が厳しくなってきたため結局、前よりも条件の悪い会社に就職することになってしまいました。退職前に転職活動にかかる時間や転職活動のやり方などしっかりと勉強、準備してから退職すればよかったと後悔しています。
給料より楽しい仕事を選んで後悔
仕事はお金より楽しくできる職種を優先したいと思い転職しましたが後々、後悔することになりました。転職直後は仕事が面白く良かったと思っていたのですが、仕事が慣れるにつれその気持ちが薄れていきました。好きな人ができ結婚を考えるようになってからは、今の給料のままでは恥ずかしく、結婚費用も溜めるのに苦労するので再度転職を考えています。
ほとんどの人は仕事は「お金のため」なので安月給だと楽しい仕事でも続けるのは困難だと知りました。
収入アップを考えて転職したが、結局ダウンすることになり後悔
収入をアップさせたいと思い転職しましたが、結局、以前の会社よりもダウンする結果になり後悔しています。今覚えばなぜ根拠もなく転職で収入アップができると思ったのか自分の馬鹿さ加減に嫌気がします。自分のスキルを過信し過ぎていたのも問題だったと反省しています。
転職後に後悔する人の4大特徴とその理由
転職後、後悔する人の特徴はある程度限定されています。主に次のような人が転職後に後悔する傾向にあるので、該当する人は次章の「転職で後悔しないためには?」にもしっかりと目を通すようにしてください。
人間関係が嫌で転職をする人
人間関係が嫌で転職する人の多くは、転職後に後悔することが多いのはなぜか?
「自分の職場は本当にいい人ばかりです」と言う人は本当にごく少数で、大半の人は必ずと言っていいほど職場に嫌な人が必ずいます。しかし、ほとんどの人がその嫌な人とも上手く付き合う努力をし頑張っています。人間関係が嫌で転職する人は、厳しい言い方をすると嫌な人と上手く付き合うスキルが無いということになります。
先述した通り、どの職場にも必ずと言っていいほど嫌な人はいます。理不尽なことを言う人もいます。今の状況からとにかく逃げたいという思いで転職しても転職先にも高確率で嫌な人がいます。
そうすると嫌な人がいるたびに転職を繰り返すことになります。転職を繰り返していると、年下の先輩が徐々に増え職場の人間関係が更に辛くなってきます。更に企業側も転職を繰り返している人の採用は渋るため条件の良い会社に入りずらくなり、後悔することになってしまうのです。
どうしても自分に合わない人が身近にいる場合は一人で悩まず、まずは周囲の心の許す同僚や知人に相談するというのも大切です。
仕事が嫌で転職をする人
仕事が嫌で転職する人はなぜ転職後に後悔しやすいのか?
これは、「人間関係が嫌で転職をする人」で書いた理由と同じです。嫌な仕事をしなければならない場面は必ずあります。たとえ好きな職業に就いたとしても嫌な仕事を任されることはあります。
仕事が嫌だからという理由で転職をすると、嫌な仕事を任されるたびに転職を繰り返してしまいます。転職を繰り返す人物は企業側も避けたがるので、徐々に好条件の仕事が無くなって後悔してしまうのです。
生涯好きなことだけをして働ける人はほとんどいないということを知っておきましょう。
転職活動に時間をかけない人
転職活動に時間をかけない人はなぜ後から後悔することが多いのか?
「働きながら転職活動をするので時間が取れない」、「退職後に転職活動をするけど貯金があまりないので早急に転職先を決めたい」、「退職して久しぶりの自由なのでのんびり転職活動をしたい」。こういった理由で転職活動の時間があまりとれない人は転職に失敗し後から後悔する人が多い。
転職活動は単に仕事を探すだけではなくやるべきことがたくさんあります。そして、それら一つ一つを確実に行うことで良い条件の企業が見つかり内定がもらえる確率が高くなります。転職活動を適当に行うとよい条件の企業が見つからないばかりか、不採用になる確率が高くなります。
転職活動を上手に行うと、スキルが高いAさんは不採用だったけど、Aさんよりもスキルの低いBさん、Cさんは採用されたということも実際によくあります。
単に月収・年収アップ目的で転職する人
転職理由として多いのが月収や年収のアップです。仕事はお金を稼ぐのが目的でもあるので、これは決して悪いことではありません。
では、どういった人が転職後に後悔するのか?
それは自分の能力に見合っていない月収や年収を求めて転職をする人です。給与はその人のスキルや仕事に対して支払われる対価です。当然、高い給与を求めてもその人の対価以上の給与を支払ってくれる会社はそうそうないでしょう。よって、今まで月収20万だった人が何の根拠もなく月収40万の企業に転職しようとしても採用してもらえません。結局、前職と同じ月収20万程度の企業となってしまいます。まだこの月収20万の企業に転職できればいい方で、下回ってしまい後悔される方もよくおられます。
「自分のスキルならもっと給与が高くてもいいはずだ!スキルに見合った対価を支払ってくれる企業を探そう」という人は構いませんが、そうでない人は目標の月収・年収に向けて自分自身のスキルアップも行うようにしましょう。
転職で後悔しないためには?
転職するからには必ず前職よりも好条件の会社に転職したいですよね。この章では、転職で後悔しないための重要な2点についてだけ記載しておくので是非、最後までお読み下さい。
転職理由は後付けでも構わない
転職理由は人により様々です。当然中には以下のような理由で転職される方もおられます。
- 人間関係が嫌
- 仕事が面白くない
- 給料が悪い
要は否定的な理由です。本音の転職理由はこれらだとしても面接時に転職理由を聞かれたとき、真面目にこれらの理由を述べてもマイナスにしかなりません。全くありもしない嘘の理由は面接官もプロなので見抜かれますが、言い方は工夫する必要があります。理由を後付けし、本音の転職理由とは少々ずれるのは構いません。
後悔しないためには転職活動中の行動が最重要
転職活動は非常に重要です。この転職活動中の行動で結果が大きく変わってきます。転職活動は単に仕事を探すだけではなくやるべきことがたくさんあります。また、探し方も色々あり、探し方次第で優良企業の見つかる件数が大幅に増えることがあります。
まずは、転職活動でやるべき作業、やり方、企業の探し方を知る必要があります。以下のページに大まかな流れとやり方をまとめているので是非、参考にしてください。