面接質問の自己紹介と自己PR

自己紹介と自己PRで面接官は何を見ようとしているのか?聞かれる目的と回答例を紹介!

面接の質問は聞かれたことに対して答えるだけのものが多いですが、自己紹介と自己PRは自分自身をアピールできる数少ない質問の1つです。聞かれる目的や回答例を紹介しているので、面接へ向けた事前準備に活用してください。

自己紹介と自己PRは面接質問の中でも最重要質問の1つ!

自己紹介と自己PRは数ある面接質問の中でも採用可否に大きく影響する重要な質問の1つです。

ではなぜそんなに重要なのか?

面接官が人を採用する上で最も重要視するのは過去の実績や経験、スキルです。しかし、過去の実績や経験、スキルのない人でもこの質問の回答次第で面接官に採用したいと思わせることができるのです。

テレビでたまに放送されている婚活番組を見たことがありますでしょうか?男女10名ずつくらいを集め、お互い話をし最終的に気に入った人に告白するという番組です。

大抵の場合が、第一印象でいいと思う人を聞く時点では、男性の場合なら『綺麗な人』『家庭的な人』を選びます。そして女性は『ハンサムな人』『お金を持っている人』『誠実そうな人』と言った具合にいわゆる人としてスペックの高い人を選ぶ傾向にあります。これは、まさに仕事で言うところの『過去の実績』や『経験』、『スキル』に該当します。

第一印象

では、見た目はそれほど良くなく、お金も持っていない男性は全くチャンスがないのかというとそうでもありません。

自己紹介や自己PRで相手に対する思いや熱意を一生懸命に伝えれば、それを受け止めてくれる女性も多くおられます。実際に婚活番組でもそういった熱意が伝わり最後の最後で逆転し、見事カップルとなった人を何度も見てきました。

面接での自己紹介、自己PRも同じなのです。どうしても入社したいという熱意や思いを面接官に伝えれば、実績や経験が無くても将来を期待し採用となる場合があるのです。

自己紹介・自己PRが聞かれる理由

自己紹介や自己PRを聞いてくる理由

自己紹介や自己PRが聞かれる理由は、そこから以下のような点を見ようとしています。

自己紹介・自己PRを聞く理由

  • 入社したい思いや熱意を確認するため
  • 仕事に対する熱意や意気込みを確認するため
  • 入社後に活躍できる人材か見極めるため
  • 人柄を確認するため

よって、自己紹介も単に名前だけを述べるのではなく経験やスキルを簡単に説明し、会社に対してどういった貢献ができるのかという点まで伝えるようにしてください。

自己紹介・自己PRの質問集と回答例

では実際に面接で質問された場合を想定して、自己紹介・自己PRの質問集と回答例を紹介していきたいと思います。

自己紹介をお願いします。

自己紹介は名前だけ述べて終わらすと非常にもったいないです。自己PRも含めてしっかりと自己紹介するようにしてください。後の質問で自己PRを聞かれて内容的に重複する可能性もありますが、聞かれず言う機会を逃してしまう方が問題です。

自己紹介の構成としては以下の4つの構成で1~2分程度にまとめると上手くアピールすることができます。

  1. 名前と挨拶を述べる
  2. 仕事の実績や経験を述べる
  3. 自分が会社に貢献できる点を伝える
  4. 締めの挨拶をする

回答例文

正しい回答例

山田太郎と申します。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。

私は、株式会社JOBHUNTINGで10年間組み込み系のソフトウェア開発業務に携わってきました。主に開発言語のC++を使ってカーナビゲーションと複合機のネットワークモジュールの開発を担当しておりました。そのためネットワークプロトコルに関しては、RFCレベルで詳しい知識を持っており、この知識を御社のネットワーク家電の開発にも活かせると思い応募させて頂きました。

どうぞよろしくお願い致します。

やりがちな失敗例

自己PRを詰め込み過ぎて自己紹介が長くなり過ぎるのは駄目。あくまで自己紹介なので1~2分程度にまとめ、より具体的なアピールはこの後の質問の回答内に盛り込んでいくようにします。

あなたのアピールポイントは何ですか?

面接官はこの質問により、あなたが自社でどのように活躍してくれそうかを確認しようとしています。アピールポイントはただ単に一方的なアピールするのではなく、面接官が自社で『活躍してくれそうだ』、『必要な人材だ』と思わせるようなアピールをすることが大事です。せっかくアピールしても『自社には役立たないな』と思われるような内容であれば意味がありません。

アピールポイントを考える前に面接を受ける企業の特徴や業務内容、どういった人材が欲しがられているのかと言った点を念入りに研究するようにしてください。

アピール内容は以下の2部構成で自己紹介のときに伝えるアピールポイントよりも例をいくつか増やしてアピールすることで良い印象を与えることができます。

  1. 仕事の実績や経験、スキルを述べる
  2. 自分が会社に貢献できる点を伝える

回答例文

正しい回答例

私のアピールポイントは、ネットワークプロトコルに関して特化した知識を持っているという点です。私は、株式会社JOBHUNTINGで10年間組み込み系のソフトウェア開発業務に携わってきました。主に開発言語のC++を使ってカーナビゲーションと複合機のネットワークモジュールの開発を担当しておりました。そのためネットワークプロトコルに関しては、RFCレベルで詳しい知識を持っており、この知識を御社のネットワーク家電の開発にも活かせると思い応募させて頂きました。

※ポイント
『アピールポイントは何ですか?』と聞かれているので、それに対する回答を一番最初に持ってきています。それによりこの後に続く話に興味を持ってもらうことができます。

やりがちな失敗例

自分本位なアピールは駄目。企業の方針やスタイルに反する内容、直接関連し難いことをアピールの事例として挙げてもマイナス印象になることが無くてもプラス印象になりません。たとえば、座り仕事なのに『体力があり力もあります』や、残業時間を減らそうとしている企業に対して『残業はいくらでも構いません』といっても面接官は『ふ~ん』で終わってしまいます。

あなたにとって仕事とは何ですか?

この質問は仕事に対する熱意や意気込みを確認するのが主な目的です。仕事に対して前向きな思考が無い人は成長が遅かったり、退職リスクが高いと判断されます。

回答例文

正しい回答例

仕事は私の人生を豊かにするものです。金銭面の豊かさももちろんありますが、それ以上に仕事をしていくなかでさまざまな経験を積み、新しい知識を身に付け、ともに困難を乗り越えていく仲間ができ、そして人として成長していける考えています。もし、仕事をおろそかにしているとこれらを得ることができません。

仕事に前向きに取り組み会社に貢献することは自分自身の人生の豊かさにもつながるので、日々最大限の努力で仕事に取り組んでいこうと心がけています。

※ポイント
『仕事とは何ですか?』と聞かれているので、それに対する回答を一番最初に持ってくることで、続く話に興味を持ってもらうことができます。

やりがちな失敗例

根拠のない理由で終わってしまうのは駄目。必ずなぜそう考えているのかと言う理由まで伝えることが大切です。上記の例であれば、『仕事=人生を豊かにするもの』だけではなく、なぜそう思っているのかと言う理由まで触れています。そうすることで、言葉に重みが出て説得力のある話になります。

自己紹介・自己PRの内容よりも大切なことがある!

面接で自己紹介・自己PRを言われたときに内容よりも大切なことがあります。せっかく良い内容を考えてきてもそれ次第で台無しになることもあります。

以下のページで詳しく解説しているので宜しければ参考にしてください。

おすすめの自己紹介・自己PR対策方法

自己紹介、自己PRは面接官に自分をアピールできる数少ない場の1つです。ここを上手く使うか否かで採用可否が大きく変わってくるのでしっかりと対策をしておく必要があります。

しかし、自分だけで考えると日本人の多くは謙虚にふるまい過ぎる傾向にあります。かと言って自慢し過ぎるアピールも逆効果になることがあります。

そこでおすすめなのが転職エージェントを利用する方法です。

転職エージェントは、応募する企業に応じた適切なアピール方法をアドバイスしてくれます。その他にも転職に関するさまざまな点を完全無料でサポートしてくれます。どういったことをサポートしてくれるのか?そして、数ある転職エージェントの中でおすすめはどこなのかについて、以下のページで詳しく解説しているので宜しければ参考にしてください。

おすすめの転職エージェント