履歴書の封筒の書き方や入れ方が素晴らしいから採用します!
残念ながら封筒の書き方や入れ方が良いというだけで採用されるほどの効果は期待できません。しかし、逆に書き方や入れ方が悪いと社会人としての知識やマナーが無いと判断され書類選考の時点で不採用となる可能性は十分にあります。
このページは、履歴書の封筒の書き方や入れ方(STEP5)について解説しています。
他のステップを見たい方は以下のページを参照してください。
以下はこのページの目次です。
■目次
封筒のサイズはA4サイズの方がいい?
履歴書を入れる封筒のサイズは『A4サイズ(角形2号)』を利用する。
履歴書を文房具店などで購入すると必ず縦長の白封筒が一緒に入っていますが、それは利用せず別途、履歴書を折らずに入れられるA4サイズの封筒を用意します。
ビジネス書類は一般的に折り曲げるのはタブーとされています。また、転職活動で履歴書を送る場合は、履歴書だけではなく添え状や職務経歴書なども一緒に同封することが多いです。これらのファイルを全てクリアファイルなどでファイリングし封筒に入れるのが正しい入れ方です。
封筒の入れ方については、『履歴書の封筒への入れ方』の章をご覧ください。
A4用紙が入る封筒の種類
A4の履歴書が入る封筒は、『角形A4号』と『角形2号』の2種類があります。どちらを利用しても構いません。
ただ、使用するクリアファイルのサイズによっては『角形A4号』だとギリギリになるので、『角形2号』が推奨です。
封筒の色は茶色それとも白?
履歴書を入れる封筒の色は『白』がもっとも好ましい。
封筒の色は茶色や水色でも構いませんが、できれば白がおすすめです。当然ですが、柄付きの封筒はNGです。
封筒の宛名や住所はパソコンで書いてもいい?
字に自信がないのならパソコンで書いた方が良い!
『パソコンは意欲が伝わらないからダメ』といまだに古くさい考えを持った人がおられますが、字に自信がないのであればパソコンで書くことを当サイトJOBHUNTINGでは推奨しています。
確かに数年前までは採用担当官も古い考えの方が多く、パソコンで書くのはタブーとされていました。しかし、最近ではそういった古い考えの人は少なくパソコンで書いても印象が悪くなることはほとんどありません。むしろ汚い字で書く方が印象ははるかに悪いです。
特にIT企業へ応募する場合は、手書きで書いているとパソコンも使いこなせないのかと懸念される可能性すらあります。
字に自信がある人や自筆指定がある場合を除いては積極的にパソコンを使って問題ありません。
パソコンで書く場合の注意点
履歴書の封筒をパソコンで書く場合は、自筆時と同じ形式で書く。
封筒の宛名や住所をパソコンで書いて『手抜き感』がでるのは避けなければなりません。
では、手抜き感とはどういったものか?
以下の二つの封筒を見比べてみてください。左側は手書きする場合と同じ形式で書いた封筒に対して、右側の封筒はラベルシールを使用して宛名や住所を書いた場合です。どっちが採用担当官に印象が良いかは一目瞭然ですよね。
封筒の宛名の書き方(表面)
封筒の宛名や住所を見栄えよくするための書き方を解説していきます。
郵便番号の書き方
郵便番号は封筒の右上に書きます。
中央上部に書く人もいますが、右上の方がバランス的にはよくなります。郵便番号の上の隙間と右の隙間がほぼ均等になる位置に記載してください。
『〒』の記号は書いても書かなくてもどちらでも構いませんが、一般的には不要です。
住所の書き方
住所は郵便番号の右端に揃え、さらに郵便番号から1文字分程度の隙間をあけて都道府県から書き出します。
番地や部屋番号の数字は縦書きの場合『一二三四五』のように漢数字で書くのがマナーです。番地は『○○丁目○○番地』のように「丁目」や「番地」を利用する方が好ましいですが必須ではありません。
宛名の書き方
宛名は封筒中央部に住所よりも大きめの文字でしっかりと記載します。会社名や部署名は住所と同じか、もしくは気持ち大きく書く程度で構いません。
書き始めの位置に関しては、高さは住所の書き始め位置より1文字程度下げ、横は住所から2文字程度あけると見栄えが良くなります。
『御中』と『様』の使い分け
宛名が会社や団体、部署の場合は『御中』、宛名が人の場合は『様』になります。
切手の貼り方
切手の貼る位置は、『郵便番号』と上揃え、『応募書類在中』の枠と左揃えでまっすぐ貼ると全体的にバランスよく見えます。
郵便番号の枠があらかじめある場合で上揃えすると上過ぎになるときは少し下にずらしてください。
切手の種類は色々ありますが、郵便局で販売されている普通切手で構いません。切手の種類や値段に関しては、以下のページに詳しくまとめているので参考にしてください。
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切手は郵便局の郵送窓口に持って行けば直接貼ってもらえますが、貼る位置や角度などは気にしてもらえないので細かな点まで気にしたい人は自分で購入して貼るのがおすすめです。
応募書類在中の書き方
『応募書類在中』の文字は定規と油性の赤ペンを使って封筒の左下に書きます。
企業にはたくさんの封筒が日々届くので『応募書類在中』と書くことで開封しなくても一目で中身をわかって頂けます。
宛名や住所を手書きする人へのおすすめは、市販のスタンプを利用する方法です。100円~1000円程度で文房具店や百円ショップで売られています。
『履歴書在中』と『応募書類在中』の違い
アルバイトであれば封筒に履歴書のみ入れることもよくありますが、転職活動の場合は履歴書以外にも『添え状』や『職務経歴書』も同封することがあります。
よって、『添え状』や『職務経歴書』など履歴書以外の書類も入れる場合は『履歴書在中』ではなく『応募書類在中』と記載する方が適切です。
封筒の裏面の書き方
意外に間違いやすいのが封筒の裏面の書き方です。一つずつ解説していくので参考にしてください。
郵便番号の書き方
封筒の裏面は郵便番号、住所、氏名を左サイドに記載してしまいがちですが、郵便番号の記入枠がない場合は、封筒の中央線をまたぐ形で記載するのが正しいマナーです。
ここで記載する郵便番号の位置を基準にこの後に記載する住所や名前の書き出し位置と文字の大きさが決まります。よって封筒の裏面がきれいに書けるかどうかは郵便番号の書き方で決まるくらい大切なポイントとなります。
住所と名前は郵便番号の横幅におさまるように記載すると見栄えが良くなるので、住所と名前が書けるスペースが確保できるように郵便番号を書く高さと文字の大きさを決定してください。
住所の書き方
住所は封筒の中央線の右側に書きます。
書き出し位置は郵便番号と1文字程度あいだをあけ右揃えで書きます。
名前の書き方
名前は封筒の中央線の左側に書きます。
書き出し位置は郵便番号と左揃え、住所と下揃えになるように記載すると見栄えが良くなります。
封締め書き方
あまり書く機会も少ないので書きにくいかもしれませんが、神経質に丁寧に書こうとこだわる必要はありません。
注意点としては『×』を書いてしまわないことです。そもそも『〆』は『×』ではないというのもありますが、封締めは第三者が勝手に開けて見た場合、そのあと再度閉じても発見できるようにするのが役割です。
『×』だとクロスしている中央1点でしか交わらないため一度開いても簡単に元の位置で封ができてしまいます。封をした場所で2カ所以上の交わりができるように記載するのが本来の目的として正しい書き方です。
投函日の書き方
投函日を封筒の裏面左上に記載します。封をした日でも構いませんが、投函日と間があく場合は投函日を記載する方が好ましいです。
住所の番地を書く時と同様で、縦書きの数値を書くときは漢数字で書くのが正しいマナーです。
郵便番号枠がある場合
郵便番号枠が封筒裏面の左サイドにある場合は、住所、氏名すべて左サイドに記載します。
記載方法は中央部に書く時と同じで郵便番号の横幅を基準に記載します。
履歴書の折り方
履歴書は縦長封筒を利用する場合は三つ折りをすることになるのですが、当サイトJOBHUNTINGではこれまで記載してきた通りビジネス書類の折り曲げは推奨していません。
折り曲げていいのはもともとから折り目のある二つ折りまでとしています。
履歴書の封筒への入れ方
応募書類が複数枚ある場合は、クリップやクリアファイルでまとめてから封筒に入れます。入れる順番は次のように重ねて入れます。
- 添え状
- 履歴書
- 職務経歴書
- その他の書類
書類の向きは全て表面が封筒前面に向くように入れて下さい。上下バラバラに入れる人はまずいないと思いますが上下の向きにも注意してください。
クリアファイルの向きは開口部は封筒正面から見て右側と上側が開くように入れます。こうする人で見る側の人もクリアファイルから応募書類を簡単に取り出すことができます。
応募書類を封筒に入れ終わったら次は切手を封筒に貼って最後に郵送したら応募は完了です。
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定型封筒と定型外封筒の違い
封筒には『定型封筒』と『定型外封筒』とう規格が存在します。定型封筒で郵送する場合は定形郵便、定型外封筒で郵送するときは定型外郵便という扱いになります。
この二つの違いは、封筒のサイズと郵送時にかかる料金です。当ページで推奨している『角形A4号』と『角形2号』の封筒は定型外封筒になります。
定型封筒のサイズと郵便料金
サイズ:縦23.5cm×横12cm×厚さ1cm以内
郵便料金:82円(25g以内)、92円(50g以内)
定型外封筒のサイズと郵便料金
サイズ:縦+横+厚さ=90cm以内(縦60cm以内)
郵便料金:120円~
封筒を閉じる前の要チェックポイント
封筒を閉じてしまう前にもう一度、履歴書・職務経歴書に不備が無いか見直してください。
そして、必ずコピーを取るのも忘れないようにしてください。
記載した履歴書・職務経歴書は、面接前に質問対策するさいに再度使用します。また、面接直前の待合室などでも自分が書いた内容を再チェックするのにも利用できます。提出して手元に履歴書・職務経歴書がなく、書いた内容が分からなくなり、面接で記載内容と食い違いのあることを言ってしまうと最悪の結果になりかねません。
そして、もし、まだ時間に余裕があるなら作成した応募書類を転職エージェントに添削してもらいましょう。
転職エージェントは転職に関するプロで自分自身で気が付かなかった問題点に気付いてもらうことができます。また、自分自身の経歴やスキル、応募する会社に最適な面接対策も行ってくれます。その他にも様々なサービスが完全無料で行ってくれ、採用確率を大きくアップさせくれます。
以下のページで当サイトJOBHUNTINGが厳選した転職エージェントを紹介しているので上手にご活用ください。