『今年の3月までに再就職したいんだけど、いつから転職活動を始めたらいいんだろう?』

『今の仕事が忙しくていつ辞められるかわからない。でも転職は絶対にする。こんなときはいつから転職活動を始めたらいいんだろう?』

転職活動を始めるときに必ずと言っていいほど付きまとう悩みがこの『転職活動をいつから始めるか?』です。

しかし、転職活動を開始するベストタイミングはその人が置かれている状況や希望によって違ってきます。そこで、本ページではよくある状況を例に挙げ、あなたがどのタイミングで転職活動を始めるのがベストなのかを解説していきます。

転職活動にかかる期間

転職活動の目安期間

在職中の人は、5ヵ月前

無職の人は、3ヵ月前

転職活動にかかる期間は、1ヵ月という人もいれば3ヵ月という人など様々です。しかし、当サイトJOBHUNTINGでは上記の期間を確保することを推奨しています。

実際のところは1、2ヵ月あれば新たな職場を決めることも可能です。しかし、時間をかけてプロのアドバイスを受けながら転職準備を行うことで好条件の会社が高い確率で見つかります。転職を繰り返す人の多くは、転職活動に時間をかけず短期間で決めてしまった結果、就職後に想像していたのと違ったという理由で繰り返してしまいます。

当サイトJOBHUNTINGでは転職する場合は、必ず前職と比べて同等以上の条件の会社に転職するというのを前提で常に解説しています。

転職活動にかかる期間に関しては在職者は5ヵ月、無職者は3ヵ月もなぜ必要なのか?など以下のページで詳しく解説しているので併せてご覧ください。

転職活動にかかる期間はあなたの条件によって異なる

新たな職場でいつから働きたいというのが決まっている人のベストな開始時期

在職中の人は、5ヵ月前

無職の人は、3ヵ月前

いつから新たな職場で働きたい、いつまでに転職先を決めたいと明確に日が決まっている人は、『転職活動にかかる期間』で記載した通り上記の期間を確保して転職活動を開始してださい。

この期間が短くなればなるほど、条件の良い会社が見つかり難くくなっていきます。

退職前か?退職後か?転職活動をどっちに始めたらいいか悩んでいる人

退職前、退職後どちらでも問題はない。重要なのは転職活動の進め方。

退職後に転職活動を行う場合の転職活動期間の目安は、退職後3ヵ月

退職前と後ではそれぞれメリットとデメリットがあるので、どっちにするか迷っている方は以下のページも参考にしてください。

退職後に転職活動を行うと無職期間ができるため印象が悪くなると考える人もおられますが、決してそんなことはありません。では、なぜ印象が悪くなると考える人がいるのか?それは採用担当官に次のように勘違いされてしまい悪い印象に取られてしまうと考えているからです。

印象が悪いと思う理由

  • 遊ぶ時間が欲しくて無職期間があったのではと採用担当官に思われてしまう
  • なかなか就職できない何かしらの要因を持った人だと採用担当官に思われてしまう
  • 履歴書に前向きな退職理由が書かれているが実は辞めさせられたのではと採用担当官に思われてしまう

確かに上記の理由も一理あります。しかし、退職後3ヵ月以内であれば上記のように思われることは通常はあり得ません。(ただし、これまで短期間で転職を繰り返している人は思われる可能性がある)

転職活動を正しいやり方でまじめに行っていれば、3ヵ月あれば大抵良い条件の会社が見つかります。3ヵ月以上かけてしまうと上記のように悪い印象に取られたり、失業保険をもらうために無職期間を長引かせていたのではと思われてしまうので3ヵ月以内を目安にしてください。

転職活動の進め方は以下のページで詳しく解説しているので参考にしてください。

転職活動の進め方を徹底解説!

今の仕事がいつ辞めれるかわからない場合の開始タイミング

今の仕事が忙しくていつ辞められるかわからない。辞めたい意思を会社に伝えてももう少し待って欲しいと言われる。

こういった場合、いつから転職活動を始めたらいいのか迷いますよね?

結論としては、転職する意思を固めているのであれば今すぐ始めて構いません。

退職日が決まっていなくても応募書類の作成や企業検索などは進めることができます。もし、条件の良い企業が見つかれば応募しても構いません。こういった場合に絶対にやってはいけないのが、忙しいのを理由に退職したい旨を伝えず、水面下で転職活動を進め退職したい日の直前に退職の旨を言い出すことです。

忙しいなどの理由ですぐに退職日が決められない場合は、以下のマナーを守って転職活動を進めるようにしてください。

忙しくても退職したい旨は会社に早めに伝える

先の予定が詰まっていてもまずは会社に自分はいつ辞めたいのかを明確に伝えてください。承諾してくれることもあれば、いつまで待って欲しいという希望を出される場合もあります。

承諾、もしくは会社の希望が提示され受け入れることができる場合は、それに沿って転職活動を始めればいいだけです。ただ、明確な希望が提示されず単に待って欲しいとだけ言われた場合は、あなたが許容できるデッドラインの日を逆に提示してください。こうすることで会社側はデッドラインの日に向けてあなたに割り振る業務量を調整する義務が発生します。

そして、あなた自身はこの提示したデッドラインの日に沿って転職活動を進めるようにしてください。

たとえ、会社自体が忙しい日が続いており、さらに延期して欲しいと要望してきたとしてもあなたはデッドラインの日まで退職日を延ばし、会社側の希望も受け入れてきたので退職したとしても社会人としてのモラルは問題ありません。会社側があなたを強引に引き留める権利もありません。

あなたが退職をさらに延期できるのであれば別ですが、基本的に会社は会社のことしか考えていません。あなたはあなた自身のこれからのことを最優先に考えるようにしてください。

失業保険を受給中の人の転職活動開始タイミング

今すぐ開始してください。

失業保険を受給中の人は、受給期間が終わる時期を見計らって転職活動を始めようと考える人も多いと思います。そりゃそうですよね。働かずしてお金が入ってくるのですから。

しかし、これはやってはいけない例のひとつです。

そもそも転職活動をやっていない時点で失業保険の受給資格を満たしていないことになりますが、それ以前に失業保険を受給するために失業期間を長引かせてしまうと転職活動で不利になってしまいます。

失業保険を全額受給する前に就職が決定した場合、『再就職手当』などが支給されるので、金額的には全額支給された場合と大きな差額はありません。それでも全額支給の方が金額的にも多く遊んでいられる期間も長いためそうする人が多いのですが、結果的に再就職の条件が悪くなり給与も下がってしまいまう可能性が高くなります。

一時的な満足感を得るためにこれからの長い人生を苦労するようになるようなことは絶対に避けてください。

退職する日も新たな職場で働き始めたい日も漠然としている人の転職活動開始タイミング

転職することは決断しているが、どのタイミングで退職するか?いつから新しい職場で働きたいのかが明確に決まっていない人は、これから記載するポイントを参考に退職日を決めれば良いかと思います。

転職活動を開始する日は、退職予定日から逆算して始めても構いませんが、転職を決断しているのであれば即開始しましょう。転職活動は、時間をかけて(だらだらとやるのとは違う)念入りに行う方がより条件の良い会社に就職できる可能性が高くなります。

現場が暇なタイミングで辞められるように転職活動を始める

この先、現場が暇になるであろうタイミングが分かっていれば、そのタイミングで退職できるように転職活動を始めましょう。

例えば、10月の決算月が終わった11月以降が暇になる予定と分かっていれば、退職予定月を11月以降に設定します。ただ、気を付けなければならないのが、引継ぎ作業も考慮するという点です。もし、11月に退職月を設定した場合、忙しい10月に引継ぎ作業をしなければならなくなります。今回の例であれば11月は避けて12月以降に設定するのが好ましいです。

仕事の引継ぎ日程から逆算して転職活動を始める

退職月を12月に決めたら、『転職活動にかかる期間』の章で記載した通り、在職中に転職活動をする場合、活動期間は約5ヵ月を目安にします。よって、12月に退職したい場合は、7月頃から転職活動を始めてください。大まかには以下のようなスケジュールです。
 

  •  7月 資料作成など応募準備
  •  8月 企業検索&応募
  •  9月 面接
  • 10月 面接&内定
  • 11月 引継ぎ
  • 12月 退職

ボーナスをもらった後に辞められるように転職活動を始める

一見せこい考え方のように思いますが、決してそんなことはありません。

そもそも仕事はお金を稼ぐためにやっています。お金のためではないという人もおられますが少数派です。多くの人はお金を稼いで家族を養ったり、自分が欲しいものを買うために仕事はしています。よって、自分自身に最もメリットのあるタイミングで辞めるというのは決して恥ずかしいことではありません。

少し話はそれてしまいましたが、ボーナスの支給条件は企業によって異なります。たとえば、以下のような条件を設けている会社が多いです。

  • ボーナス査定期間のxx%以上出社していること
  • ボーナス支給日に在籍していること

『ボーナス査定期間のxx%以上出社していること』だけが規定されているのであれば、出社率を満たした時点を退職日に設定すればよいのですが、『ボーナス支給日に在籍していること』といった条件がある場合は、支給日以降に退職日を設定する必要があります。

こういった条件が努めている会社で規定されていないか、会社の支給規定を必ず確認するようにしてください。

求人情報が多くなる時期を目安に転職活動を始める

求人情報が多くなる時期は、1月~3月、7月~10月です。

特に9月、10月の求人は即戦力の人を求められることが多いですが、絶対的な雇用件数が多くなる時期なのでスキルに自信が無い人でもチャンスが多い月です。逆にスキルの高い人は好条件で採用される可能性が高くなります。

以下のページでさらに詳しく解説しているので参考にしてください。

求人情報が多く転職しやすい時期を徹底解説!

身体が限界を超えて潰れる前に転職活動を始める

日本人は頑張り屋さんが多く、精神的にも体力的にもボロボロになるまで働き続け、身体を壊してから退職される方が多いです。

一度そうなってしまうと負のスパイラルに陥りやすくなります。

『身体を壊して退職』⇒『退職後の休養期間』⇒『無職時期が長くなるため再就職が困難』⇒『前職より悪条件の会社に入植』⇒『条件に耐えられず退職』

このように退職を繰り返す人生になってしまいます。こうなってしまう前に、精神的・体力的に追い込まれた状態が現在の会社で改善できなさそうであれば、転職を検討してください。

残り有給休暇の日数を考慮して転職活動を始める

有給休暇を消化して退職する場合、退職予定日は明確に設定しやすいですが、有給休暇は多くて30日前後しか溜められない会社が多いです。しかし、転職活動に必要な期間は3~5ヵ月程度です。有給期間だけで転職活動を終えることは難しいです。

理想としては、有給消化前に転職活動を始め有給期間中に面接等を入れ、退職後の早い段階で内定をもらうという進め方がおすすめです。

失業保険受給日数から開始日を決める

失業保険の受給日数は、以下の3点から決まります。

  1. 退職理由が会社都合か自己都合か
  2. 離職時の年齢
  3. 努めていた期間

たとえば、10年会社を務めた人と、11年務めた人では30日間(自己都合退職者)の受給期間の差があります。このように年齢や勤続年数の境目にいる人は少しでも長く受給できる期間になるように退職日を考慮しましょう。

注意点としては、『失業保険を受給中の人の転職活動開始タイミング』の章でも記載しましたが、失業保険を受給して遊ぶためではありません。やはり退職後は無収入になるため生活をしていく上で失業保険は重要になります。預貯金が少ないと転職活動に焦りがでてき、妥協してしまう人も多いです。

失業保険はあくまで転職活動に専念するためのものだと考えてください。また、異業種間の転職を考えている人は失業保険を受給しながら職業訓練校に通うこともできます。

失業保険の受給期間に関しては以下のページで解説しているので参考にしてください。

失業保険の受給期間の算出方法!あなたの受給日数は何日?

自分の預貯金の残高から退職日を決め転職活動を始める

転職に失敗する人は、焦りから早期決戦で転職先を決める人に多いです。

この焦りは預貯金の残高が少ないというのが大きな理由のひとつです。在籍中に転職活動を行い内定までもらう人はさほど気にする必要はないかもしれませんが、退職後に転職活動をする人はすくなくても5ヵ月は無収入でも生活できるだけの預貯金があるか確認してください。

退職後に転職活動する場合、転職活動の目安期間は3ヵ月ですが、失業保険の受給開始日も退職3ヶ月後(自己都合)からになります。よって、3ヶ月間無収入になる可能性が非常に高いのです。生活3ヶ月分しか預貯金がないと転職活動期間の後半に焦りがでてきます。

このことより、最低でも5ヶ月間は無収入でも生活ができるだけの預貯金を貯めてから退職するようにしましょう。

求人情報は今すぐからでもチェックしておく!

実際に応募書類を作成したり、面接対策を始める日はまだ先でも転職サイトを利用して求人情報は今すぐからでもチェックするようにしましょう。

求人情報は常に更新されており、自分が求めている条件の求人がどのタイミングで出てくるかは分かりません。

もし、良い求人案件があれば転職活動を前に倒すことも可能です。急すぎて都合が合わなければ面接の日程や入社日程を調整すればいいだけなのです。逆に転職活動を始めてから求人を探していたら、もし、良い求人がなければ妥協しなければならなくなってしまいます。

また、転職サイトに登録しておくことで条件に合った非公開求人の紹介もしてもらえるので、転職活動の開始時期にとらわれず求人情報は常にチェックする癖をつけておいてください。