面接で退職してから期間が空いていることを聞かれた場合の答え方

面接で『退職してから期間が空いていますが、この間は何をされていましたか?』と質問されたらあなたは何と答えますか?

このページでは退職してからブランク期間(無職期間)が長い場合、面接官はどういった印象を受けるのか?そして、ブランク期間が長い理由を聞かれた場合、どのように回答すればいいのかについて解説しています。

何ヵ月以上、無職期間が続いたら長いと思われる?

退職から3ヶ月程度が目安となります。

3ヶ月以内であれば許容範囲ですが、4カ月以上期間が空くと『なぜこんなに期間が空いているの?』と疑問視する面接官が徐々に増えてきます。

退職から無職が続いている機関

真面目に転職活動をしている人であれば、おおよそ3ヶ月以内で転職先が決まります。

在職中から転職活動を始めていた人であれば退職後から短期間で再就職も可能ですが、在職中は業務が忙しく退職してから転職活動をする人も多いので、退職後の3ヶ月以内は許容範囲と考える面接官が多いです。

転職活動にかかる期間に関しては、以下のページでも詳しく解説しているので宜しければ参考にしてください。

では、退職後の空白期間が4カ月目に突入すると面接官はどのような印象を持ち出すのか?それを次章に記載していきたいと思います。

無職期間が長い場合、面接官はどのような印象を持つのか?

退職してから無職の期間が長過ぎる場合、面接官はどういった印象を受けるのか?
面接官が受ける印象としては以下のようなものがあります。

面接官が受ける印象

  • 失業保険をもらうために期間が空いたのでは?
  • 仕事に対するやる気が足りないのでは?
  • 何らかの理由で働いていたけど、働いていないことにしている?
  • 不採用を連発でされているのでは?
  • 計画性が無い人なのでは?
  • 最新技術についてこれてないのでは?

無職期間が長い場合に面接官が感じること

簡単に内容を解説しておきたいと思います。

失業保険をもらうために期間が空いたのでは?

失業保険は、自己都合の人はハローワークで申請後3ヵ月と8日後から受給することができます。(会社都合の人は申請後8日目から)

そのため4ヶ月、5ヶ月と長期間無職期間が続いているとこの失業保険を受給するのが目的なのではと思われてしまうことがあります。

その理由として実際に失業保険を全額受給してから再就職しようと考える人が非常に多いのは面接官も知っているからです。

仕事に対するやる気が足りないのでは?

失業保険の受給目的で空白期間が長くなっている人と同じくらい多いのがこの理由です。よって、この印象も面接官の多くが最初に思う点でもあります。

何らかの理由で働いていたけど、働いていないことにしている?

前職を懲戒解雇されたなど、何らかの理由で職歴自体を伏せて無かったことにする人がいます。面接官も過去の経験上、空白期間が長いと可能性的にそういったことがあるのではと考える場合があります。

不採用を連発でされているのでは?

面接官は『真面目に転職活動を行って何社も応募しているが不採用を連発している人なのでは?』『どこかに問題がある人なのでは?』と考える場合もあります。

計画性が無い人なのでは?

仕事のできる人が転職する場合、多くの場合は退職前に再就職までの計画を綿密に立てそれに沿って実現していきます。空白期間が長いとそういった計画も立てずにただ単に感情任せで行動する人なのではと思われる場合があります。

最新技術についてこれてないのでは?

特に技術系の職種の場合に思われることですが、技術は日々進歩し、新しいものが出てきます。在職者はそういった最新技術情報がおのずと入ってくる機会が多いのですが、退職して仕事をしていないと自ら積極的に努力しない限り情報を得ることができません。そのため空白期間が長ければ長いほど、過去に業務実績があったとしてももう今の現場では通用しないだろうと思われてしまいます。

無職期間が長い点を聞かれた場合の正しい答え方

無職期間が長いと『無職期間が長い場合、面接官はどのような印象を持つのか?』の章で記載した通り、面接官は頭の中でさまざまな想像をかけめぐらせます。

たとえ、まっとうな理由が別にあったとしても『そんなこと言っておきながら実は○○○の理由があるんでしょ』と言ったように勝手な想像をされる可能性が高いです。よって、無職期間が長い理由を聞かれた場合は、面接官を納得させる根拠ある返答をする必要があります。

根拠ある返答として以下の4例を紹介しておきます。

根拠ある返答4例

  • キャリアチェンジのための空白期間
  • 資格・技術を取得するための空白期間
  • 病気やケガの療養のための空白期間
  • 産休・子育、家族の介護・看病のための空白期間

キャリアチェンジのための空白期間

【回答例】

前職までの仕事経験は自動車関係しかなかったのですが、IT業界に強い興味を持ち転職を決意しました。しかし、これまで独学での知識しかなかったため転職活動を始める前に職業訓練校に通い最低限の基礎知識は身に付けできる限り早く戦力になれる状態にはしておきたいと考え、この空白期間は○○○の職業訓練校に通いIT技術の基礎知識を身に付けておりました。

通っていた職業訓練校は履歴書に『職歴』として記載することができます。また、前職の仕事も履歴書からわかるためキャリアチェンジのために必要な空白期間だったというのが納得することができます。

上記の例のような記載をする場合、転職理由との整合性もしっかりと合わせるようにしてください。

資格・技術を取得するための空白期間

【回答例】

前職までの仕事経験は自動車関係しかなかったのですが、IT業界に強い興味を持ち転職を決意しました。しかし、これまで独学での知識しかなかったため転職活動を始める前に職業訓練校に通い最低限の基礎知識は身に付けるとともに、情報処理技術者試験の資格を取得するための勉強時間として少し空白期間が空いてしまいました。

キャリアチェンジのときの回答と同様で、職業訓練校に通った実績や取得した資格は履歴書に記載することができるので根拠のある返答となります。

資格試験を受けて落ちた場合は、その旨を正直に伝えて次回またチャレンジする意気込みを言えば根拠と言う意味ではやや弱くなってしまいますが、やる気を感じてもらうことができます。

病気やケガの療養のための空白期間

【回答例】

転職活動中に道路で転び足を骨折してしまい、その療養期間中、転職活動が進まず空白期間が空いてしまいました。
療養期間中はあまり動くことができなかったのですが、技術系の書籍を2冊読み新しい技術の習得時間にあてさせていただきました。
現在は完治しており、仕事には影響ありません。

空白期間の理由を述べるだけではなく、上記のように『空白期間をどう活用したのか?』そして、『病気やケガの後遺症などはなく仕事に影響を及ぼさない』という点も伝えると良いかと思います。

産休・子育、家族の介護・看病のための空白期間

【回答例】

両親が高齢で介護が必要な状況になったため前職を退職し、退職後の空白期間も介護のための期間となります。
介護の期間は実家でIT関連の通信教育を受け、介護と並行してスキルアップのための時間として活用しておりました。
現在は、姉夫婦が両親の実家の近くに引っ越しし、また介護制度を利用しホームヘルパーさんに定期的に訪問してもらうようにすることで私の方も転職活動を再開するに至りました。

面接官は、採用して介護や看病で再び長期休暇などを取る可能性が無いかと言った点も気にします。よって、回答の中にはそういった可能性は低いですよと言った根拠を示すことも大切です。

無職期間が3ヶ月以内なのに空白期間の理由を聞かれたときの答え方

まれに無職期間が3ヶ月以内であってもその理由を聞いてくる場合があります。

しかし、退職してから転職活動を始める場合どうしても時間がかかるのが当たり前です。『服装の準備』、『応募資料の作成』、『応募企業の検索』などやることがたくさんあります。また、応募しても返答があるのに1週間~2週間かかり、更に面接は数週間後といったことは普通です。

転職活動の進め方、流れについては以下のページで詳しく解説しているので宜しければ参考にしてください。

よって、無職期間が3ヶ月以内であれば下手な理由を並べるのではなく、どうどうと転職活動を行っていた旨を伝えれば構いません。

【回答例】

在職中は退職間際まで忙しく、転職活動が一切できませんでした。そのため退職後から服装の準備や応募書類の作成、応募する企業探しなどを行うのに時間が必要となっていました。

おすすめの質問対策方法

退職してから期間が空いている質問に対して上手く回答が考えられない人は、転職エージェントを利用する方法がおすすめです。

転職エージェントを利用すると、応募する企業に応じた最適な回答をアドバイスしてもらうことができます。また、面接対策以外にも応募書類の添削や面接日程の調整などさまざまなサポートを完全無料で行ってくれます。

実際にどういったサポートをしてもらうことができるのか?そして、数ある転職エージェントの中でおすすめの転職エージェントはどこなのかと言った点を以下のページで詳しく解説しているので宜しければ参考にしてください。

おすすめの転職エージェント